トルコの未来を見据えて アンカラ大学

ボスポラス海峡を擁する“文明の十字路”トルコ

ケマル・アタチュルク初代大統領の像
アンカラ大学は、ケマル・アタチュルク初代大統領を創立者と仰ぐ。
ケマル大統領が指導した「トルコ革命」。その核心は、それまでのオスマン・トルコ帝国の宗教専制を廃して、開かれた近代的国家を創成することにあった。
漸進主義的改革で、一切の血を流さずに成し遂げられた「トルコ革命」は、20世紀前半における世界史の“奇跡”と呼ばれる。
革命成功の要因のひとつに、教育を重要視し、人間としての新たな目覚めを民衆レベルで推進していったことがあげられる。
ケマル大統領は、教育を根本にトルコの未来を見据え、アンカラ大学を創立したのだ。
1990年10月18日、池田大作先生はアンカラ大学セリーン総長を聖教新聞社(東京・信濃町)にて歓迎。席上、前日にアンカラ大学と創価大学との交流協定が結ばれたことを喜び合うとともに、総長から、池田先生とトインビー博士との対談集のトルコ語版が同大学出版局から発刊されることが伝えられた。
ケマル大統領が指導した「トルコ革命」。その核心は、それまでのオスマン・トルコ帝国の宗教専制を廃して、開かれた近代的国家を創成することにあった。
漸進主義的改革で、一切の血を流さずに成し遂げられた「トルコ革命」は、20世紀前半における世界史の“奇跡”と呼ばれる。
革命成功の要因のひとつに、教育を重要視し、人間としての新たな目覚めを民衆レベルで推進していったことがあげられる。
ケマル大統領は、教育を根本にトルコの未来を見据え、アンカラ大学を創立したのだ。
1990年10月18日、池田大作先生はアンカラ大学セリーン総長を聖教新聞社(東京・信濃町)にて歓迎。席上、前日にアンカラ大学と創価大学との交流協定が結ばれたことを喜び合うとともに、総長から、池田先生とトインビー博士との対談集のトルコ語版が同大学出版局から発刊されることが伝えられた。
イスタンブール訪問

『21世紀への対話』のトルコ語版

トインビー博士と対談(1972年5月)
池田大作先生は1992年6月18日、トルコのアンカラ大学、イスタンブール文化芸術基金などの招へいにより、イスタンブールを訪問した。
この訪問と時を同じくして、池田先生とトインビー博士との対談集『二十一世紀への対話』のトルコ語版が、アンカラ大学出版局から発刊された。
出版を推進したアンカラ大学のソゼン教授は、同書をこう語る。「人類に不幸や絶望の未来ではなく、誤りを正し、よりよい方向へと進む“チャレンジの力”と希望を与えるものです」
トインビー博士は、文明交流の地として、数々の文明を結び合わせてきたトルコに注目していた。
池田先生もトルコが「世界に対する新しい見方」を与えてくれる天地であると語る。 同書の発刊により、アンカラ大学をはじめ、トルコ社会から寄せられる池田先生への信頼はより深いものになった。
この訪問と時を同じくして、池田先生とトインビー博士との対談集『二十一世紀への対話』のトルコ語版が、アンカラ大学出版局から発刊された。
出版を推進したアンカラ大学のソゼン教授は、同書をこう語る。「人類に不幸や絶望の未来ではなく、誤りを正し、よりよい方向へと進む“チャレンジの力”と希望を与えるものです」
トインビー博士は、文明交流の地として、数々の文明を結び合わせてきたトルコに注目していた。
池田先生もトルコが「世界に対する新しい見方」を与えてくれる天地であると語る。 同書の発刊により、アンカラ大学をはじめ、トルコ社会から寄せられる池田先生への信頼はより深いものになった。
名誉社会科学博士号授与式ならびに記念講演

「文明の揺籃から新しきシルクロードを」と題して講演(1992年6月)

アタチュルク100周年記念講堂での授与式
(1992年6月)
1992年6月24日、池田大作先生に国立アンカラ大学の名誉社会科学博士号が贈られた。
式典では、アルク文学部長が、池田先生の業績を紹介したのち、満場の拍手のなか、名誉社会科学博士号の学位記がセリーン総長より名誉会長に渡された。
授与式に続き、池田先生は「文明の揺籃から新しきシルクロードを」と題して講演。ケマル初代大統領が唱えた制度改革のための骨格である「ケマル主義」には、民族主義を唱えながらも、奥底に「普遍性への志向」「開かれた精神」があり、優れたバランス感覚で、普遍的なグローバリズムへの門戸を開いたと洞察。
さらに、ケマル大統領が、民衆根本、教育根本に進めた理念、「トルコ人が、世界市民として、グローバリズムを体現していくこと」を高く評価。“東西文明の十字路”トルコから「文化」と「相互理解」の“新たなるシルクロード”の建設を、と論じた。
講演に対し、「池田博士は、トルコと世界を“精神のかけ橋”で結んでくれました」と、教育・学術関係者から共感の声が寄せられた。
式典では、アルク文学部長が、池田先生の業績を紹介したのち、満場の拍手のなか、名誉社会科学博士号の学位記がセリーン総長より名誉会長に渡された。
授与式に続き、池田先生は「文明の揺籃から新しきシルクロードを」と題して講演。ケマル初代大統領が唱えた制度改革のための骨格である「ケマル主義」には、民族主義を唱えながらも、奥底に「普遍性への志向」「開かれた精神」があり、優れたバランス感覚で、普遍的なグローバリズムへの門戸を開いたと洞察。
さらに、ケマル大統領が、民衆根本、教育根本に進めた理念、「トルコ人が、世界市民として、グローバリズムを体現していくこと」を高く評価。“東西文明の十字路”トルコから「文化」と「相互理解」の“新たなるシルクロード”の建設を、と論じた。
講演に対し、「池田博士は、トルコと世界を“精神のかけ橋”で結んでくれました」と、教育・学術関係者から共感の声が寄せられた。