創価学会創立70周年と初代会長牧口先生の『創価教育学体系』発刊七十周年を記念して、2000年9月29日、池田大作先生は「『教育のための社会』目指して 21世紀と教育——私の所感」と題する提言を発表した。
提言ではまず、現代の青少年を取り巻く問題に言及し、その要因が大人社会のモラルの低下などによる社会全体の「教育力の衰弱(すいじゃく)」にあると指摘。教育基本法の見直しを拙速(せっそく)に進めることよりも、教育を手段視してきた社会の風潮を改めることが先決と述べ、「教育のための社会」への転換が必要と訴えている。
また、“コミュニケーション不全(ふぜん)”に象徴される現代の病理に触れ、子どもの幸福のためには、人間と人間、人間と自然といった“結びつき”を回復させることが重要であると強調している。
続いて、牧口先生の先見的な教育思想を紹介しつつ、改革の方向性や試案を具体的に提示。
(1)長期的展望に立って教育問題を審議する独立機関「教育センター」の設置
(2)現場の自主性を尊重した制度への移行と、学校の教育力を高めるための自助努力の促進
(3)教育の新たな可能性を追求する「実験的な授業」の奨励(しょうれい)
(4)ボランティアなど社会貢献活動への持続的な取り組みを通し、子どもの健全な成長を目指す
(5)入試方法の多様化や「9月入学」導入などによる大学入試の制度改革
(6)全体性を育む教養教育の拡充と、学生の学ぶ意欲を尊重した大学間の編入学制度の整備
(7)海外の留学生や教員の積極的な受け入れを柱とする「大学の国際化」の推進
(8)「平和の文化」と「非暴力」の精神を啓発するための社会的な運動の重要性
など、多岐にわたる角度から「21世紀の教育」を展望している。
提言ではまず、現代の青少年を取り巻く問題に言及し、その要因が大人社会のモラルの低下などによる社会全体の「教育力の衰弱(すいじゃく)」にあると指摘。教育基本法の見直しを拙速(せっそく)に進めることよりも、教育を手段視してきた社会の風潮を改めることが先決と述べ、「教育のための社会」への転換が必要と訴えている。
また、“コミュニケーション不全(ふぜん)”に象徴される現代の病理に触れ、子どもの幸福のためには、人間と人間、人間と自然といった“結びつき”を回復させることが重要であると強調している。
続いて、牧口先生の先見的な教育思想を紹介しつつ、改革の方向性や試案を具体的に提示。
(1)長期的展望に立って教育問題を審議する独立機関「教育センター」の設置
(2)現場の自主性を尊重した制度への移行と、学校の教育力を高めるための自助努力の促進
(3)教育の新たな可能性を追求する「実験的な授業」の奨励(しょうれい)
(4)ボランティアなど社会貢献活動への持続的な取り組みを通し、子どもの健全な成長を目指す
(5)入試方法の多様化や「9月入学」導入などによる大学入試の制度改革
(6)全体性を育む教養教育の拡充と、学生の学ぶ意欲を尊重した大学間の編入学制度の整備
(7)海外の留学生や教員の積極的な受け入れを柱とする「大学の国際化」の推進
(8)「平和の文化」と「非暴力」の精神を啓発するための社会的な運動の重要性
など、多岐にわたる角度から「21世紀の教育」を展望している。
提言全文をダウンロード
PDF形式 1230KB