「SGIの日」記念提言
「2030年へ 平和と共生の大潮流」

2013年1月26日

画像:SGIはこれまで、原爆投下による惨劇を伝える展示や、冷戦後の非核の指標を訴えた展示、人間の安全保障に基づいて核問題を考察した展示と、時代状況を踏まえて内容を刷新しながら意識啓発を各国で推進。昨年8月には、これらに続く新展示「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」を広島市の広島国際会議場で初開催した
SGIはこれまで、原爆投下による惨劇を伝える展示や、冷戦後の非核の指標を訴えた展示、人間の安全保障に基づいて核問題を考察した展示と、時代状況を踏まえて内容を刷新しながら意識啓発を各国で推進。昨年8月には、これらに続く新展示「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」を広島市の広島国際会議場で初開催した
2013年1月26日の第38回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、池田SGI会長は「2030年へ 平和と共生の大潮流」と題する提言を発表した。提言ではまず、国連で新たな取り組みとして「持続可能な開発目標」の制定が目指されていることに触れ、その精神的基軸に「生命の尊厳」を据えることを提唱。

貧困や格差、人権侵害、差異に基づく紛争や対立の問題に言及し、解決への方途を仏法思想を通して探りつつ、社会で育むべき精神性として、「他者と苦楽を共にしようとする意志」「生命の無限の可能性に対する信頼」「多様性を喜び合い、守り抜く誓い」の3点を挙げている。

続いて、平和と共生の地球社会の建設に向けた挑戦として、核兵器を含めた軍縮の推進を提起。広島と長崎への原爆投下から70年となる2015年にG8サミットを開催する際に「『核兵器のない世界』のための拡大首脳会合」を行うことや、2030年までに「世界全体の軍事費の半減」を目指すことを訴えている。

また人権の観点から、極度の貧困に苦しむ人々が尊厳を取り戻すための「社会的保護の床」を全ての国で整備することや、国連の枠組みとして「人権教育と研修のための地域拠点」を設けることを提案。

最後に、緊張が高まる日中関係について、事態の悪化を防ぐための対話を早急に行った上で、「首脳会談の定期開催」による関係の緊密化や「東アジア環境協力機構」の設立を通し、日中の青年たちが力を合わせて人類の未来のために貢献する時代を築くことを呼びかけている。

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