「SGIの日」記念提言
「人権の世紀へ 民衆の大河」

2018年1月26日

画像:被爆者や市民団体の代表も参加する中で進められた、核兵器禁止条約の交渉会議。採択の瞬間には、議場内に喜びを分かち合う光景が広がった(2017年7月、ニューヨークの国連本部で)
被爆者や市民団体の代表も参加する中で進められた、核兵器禁止条約の交渉会議。採択の瞬間には、議場内に喜びを分かち合う光景が広がった(2017年7月、ニューヨークの国連本部で)
2018年1月26日の第43回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、SGI会長である池田大作先生は「人権の世紀へ 民衆の大河」と題する記念提言を発表した。

提言ではまず、今年で世界人権宣言の採択70周年を迎えることを踏まえ、起草に尽力したハンフリー博士やアパルトヘイト(人種隔離)撤廃のために戦い抜いたマンデラ元大統領との交流を振り返りつつ、人権の礎は〝同じ苦しみを味わわせない〟との誓いにあると強調。排他主義を食い止めるための鍵として、仏法の生命論や牧口常三郎初代会長の思想に触れながら、青年に焦点を当てた人権教育を進めることを提唱している。

また、アメリカ公民権運動の歴史に言及し、差異を超えた連帯で時代変革の挑戦を前に進め、その喜びを分かち合う生き方に、人権文化の紐帯はあると訴えている。

続いて、昨年7月に122カ国の賛成を得て国連で採択された核兵器禁止条約の意義に触れ、唯一の戦争被爆国である日本が核依存国の先頭に立って、核兵器禁止条約への参加に向けた意思表明を行うよう呼び掛けている。

また、年内の採択が目指されている、難民と移民に関するグローバル・コンパクトで、「子どもたちの教育機会の確保」を各国共通の誓約にすることを提案。高齢化の問題を踏まえて、「高齢者人権条約」の交渉開始と、第3回「高齢化世界会議」を日本で開催することを提唱している。

最後に、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の前進に向け、日本と中国が連携して「気候保全のための日中環境自治体ネットワーク」を形成することや、国連で「女性のエンパワーメントの国際10年」を制定することを訴えている。

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