「SGIの日」記念提言
「生命尊厳の絆 輝く世紀を」

2012年1月26日

画像:東日本大震災が起きた昨年3月11日の夜、雪が舞う中で救援物資の積み込みを行う青年部員(山形・米沢市内で)。物資は翌12日午前2時すぎに、仙台市の東北文化会館に届けられた
東日本大震災が起きた昨年3月11日の夜、雪が舞う中で救援物資の積み込みを行う青年部員(山形・米沢市内で)。物資は翌12日午前2時すぎに、仙台市の東北文化会館に届けられた
2012年1月26日の第37回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、池田SGI会長は「生命尊厳の絆輝く世紀を」と題する提言を発表した。提言ではまず、東日本大震災をはじめとする災害や世界的な経済危機などの脅威を乗り越えるための視座として「人間の安全保障」の理念に言及。

災害が相次いだ13世紀の日本で著された「立正安国論」に脈打つ〝民衆の幸福と安全を第一とする思想〟を通しながら、苦難に直面した一人一人が「生きる希望」を取り戻せるよう、徹して励まし続けることの重要性を強調するとともに、「自他共の幸福」を願う対話こそ、時代の閉塞感を打ち破る力となると訴えている。

続いて、災害に苦しむ人々の人権を守る国際枠組みの整備や、防災や復興において女性の役割を重視する原則の徹底を提唱。また環境問題に関連し、「持続可能な未来」を築くための新たな人類共通の目標の制定を提案する一方で、福島での原発事故を踏まえ、日本のとるべき道として、原発に依存しないエネルギー政策への転換を早急に検討することを呼びかけている。

最後に、核兵器を絶対悪と指弾した戸田第2代会長の「原水爆禁止宣言」の現代的意義に触れた上で、有志国とNGO(非政府組織)が中心となった「核兵器禁止条約のための行動グループ」(仮称)の発足を提案。青年を先頭にしたグローバルな民衆の連帯を広げながら、「核兵器のない世界」の実現を呼びかけている。

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