牧口初代会長生誕141周年記念提言
「持続可能な地球社会への大道」

2012年6月5日

画像:SGIが地球憲章委員会と共同制作した環境展「変革の種子――地球憲章と人間の可能性」。地元の小学生や中学生が多数訪れた南米ペルーでの展示(2011年6月、リマ市内)のように、各地で世代と世代をつなぐ環境教育の場ともなってきた
SGIが地球憲章委員会と共同制作した環境展「変革の種子――地球憲章と人間の可能性」。地元の小学生や中学生が多数訪れた南米ペルーでの展示(2011年6月、リマ市内)のように、各地で世代と世代をつなぐ環境教育の場ともなってきた
SGI(創価学会インタナショナル)会長である池田大作先生は、ブラジルのリオデジャネイロで2012年6月20日から本会合が始まる国連持続可能な開発会議(リオ+20)に寄せて、「持続可能な地球社会への大道」と題する提言を発表した。

6月6日の初代会長牧口先生、生誕141周年の意義も込められた提言では、“できること”の追求から“なすべきこと”の追求への転換を訴えたローマクラブの創始者ペッチェイ博士の警鐘に触れながら、初代会長牧口先生が提唱した「他のためにし、他を益しつつ自己も益する」人道的競争の現代的意義に言及。環境破壊や災害など、“かけがえのない尊厳”を脅かす危機を乗り越えるためには、一人一人が変革の主体者となって行動することが欠かせないとし、その足場となる「地域」の重要性を、ケニアのマータイ博士が取り組んできた植樹運動を通して浮き彫りにしている。

その上で、リオ+20で合意を目指すべき課題を三つの角度から提示。第一に、ミレニアム開発目標に続く新たな共通目標の制定を通し、人道的競争の積極的な推進を呼びかけている。第二に、国連の環境部門と開発部門の統合で「持続可能な地球機構」(仮称)を設立し、市民社会の声を意思決定に反映させる制度の導入を提唱。第三に、「持続可能な開発のための教育の10年」を発展的に継承した枠組みを2015年から開始することを提案。教育の力で人間の可能性を開花させ、希望の未来を民衆の手でつくりあげることを訴えている。

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