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「就職は自分を発掘するための第一歩」~池田先生の青春対話 Vol.3~

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書籍『青春対話』より抜粋した池田大作先生のメッセージを紹介します。
今回紹介するテーマは「仕事」についてです。

  

※書籍『青春対話』より抜粋


就職は自分を発掘するための「スタート」であって、決して「ゴール」ではない。あせらず、休まず、へこたれずに、大切な自分の一生の坂を上っていくのです。

進路をまだ決めていない人は、「今やるべきこと」に全力を注ぐことです。

戸田先生は、職業を選ぶ基準は「価値論」にあると言われていた。価値論というのは、戸田先生の師匠の牧口先生の哲学です。

価値とは「美・利・善」です。簡単に言えば「美の価値」というのは、好きだということ。「利の価値」とは、得ということ。収入になって、生活ができるということです。「善の価値」とは、人の役に立つ、社会に貢献できるということです。

戸田先生は「好きであり、得であり、 善である仕事にたずさわるのが、だれびとにとっても理想と言える」と言われた。

しかし、初めからそういう天職につける人は少ない。

また、自分が好きで、求め、夢を描いていた職業が、「自分に向いている職業」ではなかったということもある。

戸田先生は、まず、自分がいる場で「なくてはならない人」になれと言われた。自分の希望と違っても、それを嘆いているのではなく、その場で第一人者になれ、と。そうすれば、次の道が開ける。そして次もまた頑張る。これを繰り返していけば、最後に必ず「好きで、得で、善の仕事」につけるのだと。そして、その時、振り返ってみれば、それまで自分がやってきた努力が、全部、その天職のなかに生かされていることがわかるだろう。何ひとつムダはなかったことがわかるのだと。

私も新聞記者になりたかったが、体が弱いこともあって、なれなかった。しかし今では、文でも負けないようになれた。

また、小さな雑誌の会社に就職したが、小さいがゆえに、苦労した分 、実力をつけることができた。

苦労のなかで、大いに自分を見つめることができた。全部、今に生かされています。

大事なことは、その場で自分を磨くことです。主体性です。

諸君には、ありとあらゆる世界で、ありとあらゆる分野で活躍してほしい。自分の天分を思うぞんぶんに発揮することです。ありったけの自分を輝かせて生きるのです。