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信仰の目的

学会永遠の五指針

創価学会には、第2代会長の戸田城聖先生と第3代会長の池田大作先生が示した「学会永遠の五指針」があります。

「一家和楽の信心」「幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」「健康長寿の信心」「絶対勝利の信心」の五つの指針です。

ここに、私たちの信仰の目的が凝縮されています。学会員にとって、この指針は、それぞれが人生で、家庭で、職場で、また地域社会で、困難に負けず、希望に燃えて生き抜き、勝ち抜いていくための指標となっています。

1.一家和楽の信心

第1は、「一家和楽の信心」です。

家庭こそ、生活の基盤です。仲良き家族、安穏な家庭を築いていくなかに、一人一人の幸福の実現もあります。そしてまた、そうした家庭を築くことが、地域と社会、さらには世界の平和と繁栄にもつながっていきます。

日蓮大聖人は「法華経を信ずる人は、さいわいを万里の外よりあつむべし」(『日蓮大聖人御書全集 新版』〈以下 新〉2037ページ、『日蓮大聖人御書全集』〈以下、全〉1492ページ)と言われています。強き信仰があれば、強力な磁石のように、幸いを万里の外から集めることができます。

池田先生は、次のように述べています。
「家庭は、人生の基本となる『安心』と『希望』の拠点であり、『幸福』と『平和』の基地にほかならない。日々の生命と活力の『蘇生』の場であり、前進と充実を生み出す『創造』の絆であり、『和楽』と『成長』の城です」
家族は、日蓮仏法の信仰において、かけがえのないテーマであるため、「一家和楽の信心」が一番目に掲げられています。

家族で創価学会の信仰をしているのは自分だけ、という場合もあるでしょう。大事なのは、まず自分自身が勤行・唱題の実践や学会活動に真剣に取り組み、信仰の偉大さを実感していくことです。また、家族全員の幸福を日々、祈っていくことです。

池田先生は、次のように述べています。
「家族が信心していない場合も、多々ある。しかし、心配することはない。あせることもない。一人が真剣に、厳然と信心に立ち上がれば、縁する人を皆、幸福の方向へ、希望の方向へとリードしていくことができるからだ。ちょうど、暗夜の海に一つの灯台が厳然と光を放てば、無数の船が、安全な航路を進んでいけるようなものである」

2.幸福をつかむ信心

第2は、「幸福をつかむ信心」です。

大聖人は、法華経を引かれて言われています。
「この経を持(たも)つ人は、百人は百人ながら、千人は千人ながら、一人もかけず仏に成る」(新1913ページ・全1580ページ)

法華経の信仰を持つならば、必ず幸福をつかむことができる――これが大聖人の仏法です。

また、こうも言われています。
「法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる」(新1696ページ・全1253ページ)

真面目に信仰に励んでいけば、途中にどんな苦労や困難があろうと、最後は必ず幸福な境涯を築くことができると約束されているのです。

幸福は、誰かから与えられるものではありません。どこまでも、自分の力で「つかみ取っていく」ものです。その原動力が信仰です。そのために、信仰の実践を通して、自分の心を鍛え、強い自分自身を築いていくのです。

3.難を乗り越える信心

第3は「難を乗り越える信心」です。

創価学会の信仰は、一人一人が自身の生命の変革を通して、勝利の人生を切り開いていくためのものです。宿命を使命へと転換し、さまざまな悩みを乗り越えていくことができる、力ある信仰です。

しかし、船が勢いよく前進すれば大きな波が立つように、私たちが人間として成長し、それまでの壁を破って進もうとするならば、抵抗も起こります。それが、仏道修行を妨害しようとする「魔」の働きであり、仕事や家庭の問題、病気など、さまざまな形を取って現れてくる場合があります。

しかし、大聖人が「この法門を申すには、必ず魔出来(しゅったい)すべし。魔競わずば、正法と知るべからず」(新1479・全1087ページ)と言われているように、こうした難に遭うこと自体が、仏法を正しく実践していることの証明なのです。

大聖人は、「三障四魔と申す障りいできたれば、賢者はよろこび愚者は退く」(新1488ページ・全1091ページ)とも言われています。さまざまな苦難に遭遇した時こそ、自身が成長できるチャンスであり、今こそ宿命転換の時であると決意を深め、さらに勇んで信仰の実践に励んでいくことが重要です。

4.健康長寿の信心

第4は、「健康長寿の信心」です。

池田先生は、次のように述べています。
「生老病死は人生の実相であるゆえに、避けることはできません。逃げていては、真の幸福を勝ち取ることはできない」

「生老病死」とは、人間が免れがたい根源的な四つの苦しみです。生まれること(生きること)、老いること、病むこと、死ぬことの四つを言います。これらの苦しみの克服が仏道修行の目的です。

大聖人は、唱題の力について、「南無妙法蓮華経は師子吼のごとし、いかなる病さわりをなすべきや」(新1633ページ・全1124ページ)と言われています。

病気になることが不幸なのではありません。
いかなる病魔にも負けない、仏の大生命力をわが身に涌現させていく――それが仏法の偉大な力であり、その源泉こそ、御本尊への唱題です。

かつて、第2代会長・戸田城聖先生は語りました。
「強盛に信心するならば、経文において明らかなごとく、新しく強き生命力を得て、事業に、健康に、生き生きとした生活が始まってくる」「それは地から涌出するところの水のようなものであって、絶ゆることがない」

大聖人はまた、病気と闘う門下を励まされて、次のように言われています。

「一日の命は、宇宙の全財宝を集めた以上の宝である」(新1309ページ・全986ページ、通解)

「(あなたは)法華経にめぐりあわれた。一日でも生きておられれば、その分、功徳が積もるのである。何と大切な惜しい命であろうか。」(同ページ、通解)

命にまさる「宝」はありません。信仰を持ち、かけがえのない一日一日を生ききることで、三世にわたって崩れない福徳を生命に築いていくことができます。

5.絶対勝利の信心

第5は「絶対勝利の信心」です。

大聖人は、次のように言われています。
「仏法と申すは勝負をさきとし」(新1585ページ・全1165ページ)

仏典では、「仏」のことを、「一切に打ち勝った人」「目的を達成した人」「ヒマラヤが他の山に打ち勝って、輝くような人」等と表現しています。仏は「絶対勝利の人」の異名ということができます。

人生は戦いの連続です。仕事や学業など日々の生活においても、目前の課題に勝ち、自身の弱さに打ち勝っていかなければ、幸福な人生を築いていくことはできません。

大聖人は「仏法というのは道理である。道理というのは、主(=主人・主君)の権力に勝っていけるのである」(新1590ぺージ・全1169ページ、通解)とも言われています。

正しい信仰を持つことで、必ず勝利の人生を開いていくことができます。

学会員一人一人が、この「学会永遠の五指針」を胸に刻んで、日々の信仰の実践に励んでいます。
日常の活動