創価学会の教義

祈り

日蓮仏法の実践は、「南無妙法蓮華経」の題目を御本尊に唱え、祈ることが根本です。「南無妙法蓮華経」とは、日蓮大聖人が覚知し、自身に体現した、宇宙と生命を貫く根本の法です。そして、本来、万人の生命に具わる普遍の法でもあります。南無妙法蓮華経と唱えることで、誰人も自身の内なる仏の生命を開き現し、生命が浄化され、苦難を乗り越える力強い生命力を引き出すことができます。

「南無妙法蓮華経」の「南無」とは、古代インドの言葉・サンスクリット語(梵語)の「ナマス」(namas)あるいは「ナモー」(namo)の音写で、「帰依」「帰命」を意味し、この法を自身の根本として生き、自らに体現していくことを示しています。

「妙法蓮華経」とは、もとは法華経の正式名称ですが、経典の題名の意味にとどまらず、法華経の肝要ともいうべき法の名でもあります。

「妙法」とは、この根本の法が理解し難い不可思議な法であることを意味しています。そして、その妙法の特質を、植物の蓮華(ハス)に譬えています。蓮華は泥沼の中から清らかな花を咲かせ、つぼみの段階から花と実が同時に生長します。すべての人が苦悩渦巻く現実の中で、その場において揺るぎない幸福境涯(仏の生命)を確立できることを蓮華になぞらえています。

このように「南無妙法蓮華経」には、“宇宙と生命を貫く仏の生命を根本として生き、自身の生活・人生の上に仏の生命を発現させていく”という意味が含まれています。
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