2025.02.10
「ディオニソスの祭り」 創価グロリア吹奏楽団
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ローマ神話で葡萄酒の神として登場するバッカス、お酒好きな方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。タイトルにも入っているディオニソスは、このバッカスのギリシャ神話での名前であり、同じ神を指すそうです。ですが、この曲で表現しているディオニソスは、ギリシャ神話の祖先とも言われているエーゲ文明における、狂乱と陶酔を象徴する神という側面が強く現れています。そのイメージ通り、曲の冒頭は怪しげな重々しい低音のパッセージから始まり、その後、荒々しく軽快な三拍子の主部が展開され、次第に群衆が集まっていくように、盛大なフィナーレを迎えます。
この曲は世界最高峰の吹奏楽団とも評される、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のために、フローラン・シュミットによって作曲されました。当時のフランスは、吹奏楽の野外演奏が盛んに行われていたため、本曲目も野外での演奏を意識した大規模な編成で元々作られております。
大きな特徴は、サックスの生みの親である、アドルフ・サックスが考案した金管楽器、サクソルン属の楽器が多く採用されおり、主に英国式ブラスバンドで使われている、ビューグルなどが含まれます。
この動画(定期演奏会)では、コルネット、フリューゲルホルン、アルトホルン、バリトンを使用したので、普段の吹奏楽編成で味わえない響きを堪能いただけると幸いです。
創価グロリア吹奏楽団
創価グロリア吹奏楽団 創価学会音楽隊の中央楽団として、「音楽隊第一吹奏楽団」の名称で発足。1980年に「創価学会東京吹奏楽団」と改称。
1996年吹奏楽コンクールに初出場。翌97年に東京都代表として、第45回全日本吹奏楽コンクール(主催:全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社)の全国大会に出場を果たし、金賞を受賞しました。
1997年11月1日に、「創価グロリア吹奏楽団」と改称。2002年からは同コンクールにおいて3年連続の金賞を受賞。 さらに2009年より2015年まで6大会連続金賞を受賞(2012年は規定により不出場)。2023年には通算16度目の金賞を受賞しています。
定期演奏会やファミリーコンサートの開催、イベントへの出演やレコーディングなど広範な活動を続け、東日本大震災の被災地支援の活動として、2011年5月には千葉県旭市で「復興応援コンサート」、2013年4月には福島県南相馬市にて「福光の春コンサート」を開催しました。
2014年からは、さらなる継続的な活動として「希望の絆」コンサートと題して、岩手県(大船渡市・釜石市・宮古市・盛岡市・遠野市)、福島県(福島市・須賀川市)、宮城県(多賀城市・石巻市・名取市・富谷市・仙台市・栗原市・大崎市・黒川郡大和町、大郷町)にて演奏会を開催。
また2018年には熊本地震の復興支援活動として、熊本県(熊本市・宇土市・菊池郡菊陽町)でコンサートを行い、2024年8月には、令和6年能登半島地震の復興支援活動として、石川・金沢市でも開催しました。
楽団員は、首都圏に在住する青年メンバーで構成されています。