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「努力の先に 自由がある」~池田先生の希望対話 Vol.7~

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書籍『希望対話』より抜粋した池田大作先生のメッセージを紹介します。
今回紹介するテーマは、「自由」についてです。

  

※書籍『希望対話』より抜粋


人間は、だれだって自由に生きたい。
自由ほど、すばらしいものはない。
自由があってこそ、人間は伸び伸びと、自分という翼を広げることができる。

「自由」と「わがまま」を同じと思っている人がいる。
それは違う。そのときどきの気分しだいで生きることを「わがまま」と呼ぶとしたら、それは「自由」とは絶対に違う。

もちろん、「わがまま」になる自由もある。
しかし、自分の「自由」を、「わがまま」とは正反対の厳しい訓練や、人々への奉仕に使う人も、いっぱいいる。

サッカーでも、ボールを「自由自在」に操れるようになるには、練習、練習、練習、です。
英語など外国語も、練習を重ねて、
初めて「自由」に、しゃべられるようになる。

つまり、「能力」が、人間を「自由」にするのです。
その「力」を勝ち取って自分のものにした人だけが、現実に「自由」になれる。

自分をダメにするのも自由だし、
今は歯を食いしばってがんばって、自分を成長させていくのも自由です。

どんな道を選ぶかは、あくまでも、あなた自身が決めることです。

もちろん、よき環境も大事だが、根本は自分の心の強さで決まる。
これが、いちばん、覚えてほしいことです。

学校だけではない。何でもそうです。
「受け身」になったら、どんな自由な世界であっても「不自由」な自分になる。
逆に「攻め」の姿勢になれば、どんなに不自由な環境であっても「自由」を味わえる。

今の自分自身のなすべきことに挑戦することです。
その「挑戦」と「努力」のなかに「強さ」は自然とつくられていく。

「力」があれば「自由」になれるのです。

自由とは「翼」です。
自分の目的に向かって、あなたの思いどおりに飛ぶのだが、飛びやすい「軌道」がじつは あるのです。

自由に羽ばたいているようでも、鳥には鳥の軌道がある。
太陽にも、月にも、地球にも、揺るがない運行の軌道がある。
人間には、人間の軌道がある。

途中には、いろいろな、いやなことや障害物もある。
それらを乗り越えたり、時には上手に、よけて、迂回(まわり道)して、自分の軌道を進みなさい。

今の諸君が歩むべき「軌道」とは何か。
また、到達すべき「目的地」とは、何なのか。

「目的地」は、幸福になることです。
何があっても負けない心――
“どんなつらいことがあっても楽しめる自分” “自由自在に世界に貢献できる自分”を築くことです。






※本動画は、『池田大作先生の希望対話 21世紀を生きる君たちへ』(聖教新聞社出版局、2007/03/16発行)より、
夏休みの章:自由に生きたい 「束縛されたくない!」から一部を引用・朗読しています。

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