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「『死』について学ぶことは 前向きな生き方」~池田先生の希望対話 Vol.9~

公開日:

  

  

書籍『希望対話』より抜粋した池田大作先生のメッセージを紹介します。


人間、だれだって、未来の準備をしながら生きている。
年末が近づけば、お正月の準備をするし、
試験が近づけば、試験の準備をする。
旅行に行く前は、旅行の準備をする。
ところが、ほとんどの人が、「死」の準備はしない。

若いからといって、死が遠いとはかぎらない。
死は、五十年後かもしれないし、五十分後かもしれない。
確実なのは、いつか必ず出あうということです。

だから、死について考えることが絶対に必要だし、
「どう死ぬか」を学ぶことが、「どう生きるか」を学ぶことになる。
これが本当は、いちばん「前向き」の生き方なんです。

最近は、「死の淵から蘇った体験(臨死体験)」が、
科学的に研究されるようになってきた。
多くの人の証言を総合すると、自分がしたすべてを思い出すと同時に、
それが人にどんな影響を与えたかまで感じるのだという。

そして、「死」から奇跡的に回復した人は、
「人生でいちばん大事なことは、地位じゃない。
名誉じゃない。財産じゃない。人に認められることでもない。
大事なのは、人間と人間の愛情だ!人に優しくすることだ!
思いやりをもって、尽くしていくことなんだ!」と、実感するそうだ。
こうして、それまでの生き方が大きく変わることが多い。そう報告されています。

自分自身が「どんな人間だったのか」「どんな生命だったのか」、それしか残らない。
生きているときは、ある程度、隠されていた、
そういう根本の部分が、がーっと表に出てくるのが「死」です。
そして、その「裸の自分自身」が、
死後も、宇宙に溶けこんだまま、ずーっと続いていくのです。

人生の最期に頼りになるのは、ただひとつ、
生きている間に「鍛えぬいた生命」だけです。
だから、いちばん大事なのは、「いい人間」になることです。
「強い生命」になることです。
「慈愛にあふれた自分自身」に、なることです。
つまり「人間革命」することです。
人間革命することが、人生でいちばん大事なことなのです。
そして、それがそのまま「死の準備」になっているのです。

大勢の人に尽くす。その人がいちばん偉い。
どんな有名人よりも、権力者よりも偉い。
死んだとき、みんなが「ああ、あの人のおかげで、私は幸せになったんだ。
あの人の励ましで、私は立ち上がれたんだ」と
そういう人が「人間として」いちばん偉い。
そして、いちばん幸福です。

あっという間に過ぎていく人生です。
思うぞんぶん、自分を伸ばし、
「生きるということは、あんなにすばらしいことなのか!」と、
人に感動を送り、希望を送るみなさんであってください。
人に勇気を与えていくような人生であってください。



※本動画は、
『池田大作先生の希望対話 21世紀を生きる君たちへ』
(聖教新聞社出版局、2007/03/16発行)より
〈三学期の章 夢に向かって: 生きること 死ぬこと〉 から一部を引用・朗読しています。

  

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