「吹奏楽のための協奏曲」
創価グロリア吹奏楽団

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作曲家の高昌帥氏による、大阪音楽大学の創立100周年を記念しての委嘱作品。
2021年10月に行われた第69回全日本吹奏楽コンクールでは、創価グロリア吹奏楽団は自由曲として本作品を演奏し、金賞を受賞することができました。

曲全体は5つの楽章からなり、主要ないくつかのモチーフを軸に、各楽章が連関をもって結びつくように緊密に構成されています。

Ⅰ. Maestoso(マエストーソ)ー力強く、祝祭的なファンファーレ。特徴的な同音の連打は、この作品全体を通して頻繁に現れます。

Ⅱ. Pregando(プレガンド)ー祈るように、と題された緩徐楽章。アルトフルートが呪術的・東洋的な祈りを奏でます。

Ⅲ. Scherzoso(スケルツォーソ)ー朝鮮半島の伝統音楽で用いられるリズムのひとつ、チャンダン(長短)が用いられた、ユーモラスな気分の楽章です。

Ⅳ. Affettuoso(アフェットゥオーソ)ー愛情を込めて。木管楽器が哀切な旋律を歌い継いでいくが、その旋律も終楽章で重要な意味を与えられます。

Ⅴ. Festivo(フェスティーヴォ)ーこれまでに出た重要な要素が総動員される他、急速な5/8拍子のリズムによるアンサンブルなど、高度な技術が求められます。

最後は1楽章のファンファーレが再現し、作品全体が強固なアーチ型の形式で書かれていることが改めて示されます。

創価グロリア吹奏楽団

創価学会音楽隊の中央楽団として、「音楽隊第一吹奏楽団」の名称で発足。1980年に「創価学会東京吹奏楽団」と改称。

1996年吹奏楽コンクールに初出場。翌97年に東京都代表として、第45回全日本吹奏楽コンクール(主催:全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社)の全国大会に出場を果たし、金賞を受賞しました。

1997年11月1日に、「創価グロリア吹奏楽団」と改称。2002年からは同コンクールにおいて3年連続の金賞を受賞。
さらに2009年より2015年まで6大会連続金賞を受賞(2012年は規定により不出場)。2021年には通算14度目の金賞を受賞しています。

定期演奏会やファミリーコンサートの開催、イベントへの出演やレコーディングなど広範な活動を続け、東日本大震災の被災地支援の活動として、2011年5月には千葉県旭市で「復興応援コンサート」、2013年4月には福島県南相馬市にて「福光の春コンサート」を開催しました。

2014年からは、さらなる継続的な活動として「希望の絆」コンサートと題して、岩手県(大船渡市・釜石市・宮古市・盛岡市・遠野市)、福島県(福島市・須賀川市)、宮城県(多賀城市・石巻市・名取市・富谷市・仙台市・栗原市・大崎市・黒川郡大和町、大郷町)にて演奏会を開催。

2018年には熊本地震の復興支援活動として、熊本県(熊本市・宇土市・菊池郡菊陽町)で開催しました。

楽団員は、首都圏に在住する青年メンバーで構成されています。