「自分で自分をあきらめるな」~池田先生の青春対話 Vol.1~

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池田先生は、青年に限りない期待を寄せ、数々の励ましと人生の指針を送り続けてきました。
その一つ、『青春対話』から、「自分で自分をあきらめるな」との励ましを、朗読で紹介します。

  

※書籍『青春対話』より抜粋

  

青春に、取り返しのつかないことなど絶対にない。むしろ、青春の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないことです。また、自分で自分をあきらめてしまうことです。

過去は過去、未来は未来です。つねに「さあ、きょうから!」「これから!」「今から!」「この瞬間から!」と未来を見つめて進むことです。

人生は四十代、五十代にならないと勝敗はわからない。

決して目先だけで絶望したり、あせってはならない。後悔することがあっても、悩みがあっても、失敗があっても、未来は長いのです。

歴史に名を残した人を見ても、青春はさまざまです。たとえばイギリスの政治家チャーチルは〝万年落第生〟。ガンジーは目立たない生徒でした。内気で、気が弱く、話し下手。X線の発見者レントゲンは工業学校を退学処分です。

では、彼らの青春に共通することは何か。それは「自分で自分をあきらめなかった」ということでしょう。成績が悪かった人、いじめられた人、裏切られた人、失敗した人、病気や経済苦で悩んだ人のほうが、その分、人の心がわかる。人生の深さがわかる。だから「負けない」ことです。負けなければ、苦しんだ分だけ、将来、必ず大きな花が咲くのです。

自分を大切にしなくてはならない。社会の差別や、軽薄な風潮や矛盾に左右されては不幸だ。自分自身に生きていくことを忘れてはならない。

戸田先生は「人生の最後の数年間に、どういう幸福感をもったかで人生は決まる」と厳しく言っておられた。若い時の調子のよさなどは問題ではない。また若い時の失敗なんか、いくらでも挽回できるのです。

たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない。だれが諸君をばかにしようと、私は諸君を尊敬する。諸君を信じる。今がどうであれ、すばらしい未来が開けることを私は絶対に確信しています。

倒れたって、そのたびに起きればいい。起きれば、また前に進める。若いのです。

建設です。戦いです。今、これからです。今、何かを始めるのです。