ウェイン・ショーター氏 / ハービー・ハンコック氏と池田大作先生のてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』

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仏法を実践している二人の音楽家、ウェイン・ショーター氏 / ハービー・ハンコック氏と池田大作先生が編んだてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』を紹介します。

ウェイン・ショーター氏 / ハービー・ハンコック氏と池田大作先生のてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』(毎日新聞社)
『ジャズと仏法、そして人生を語る』(毎日新聞社)

  

世界的に有名なサックス奏者のウェイン・ショーター氏とピアニストのハービー・ハンコック氏。いずれも世界で最も権威ある音楽賞の一つグラミー賞をたびたび受賞しています(ウェイン氏は9回、ハービー氏は14回)。

また、アメリカ社会で見事な実証を示してきた二人は、SGI(創価学会インタナショナル)メンバーとしても知られています。

その二人が、ジャズや信仰、人間としての生き方などをテーマに、2010年から翌2011年にかけて、池田大作先生と聖教新聞紙上で語り合ったのが本書です。

ジャズとは「人間の生命を詩的に表現する音楽」

ジャズという言葉について、ハービー氏は、「『活気づける』『にぎやかにする』といった意味合いがある」と紹介しながら、「ジャズとは、人間の生命を詩的に表現する音楽」であり、「アフリカ系アメリカ人から世界の人々への贈り物なのです」と語っています。

一方の池田先生は、創価学会の牧口常三郎初代会長がアメリカに脈打つ「人間主義」の精神に早くから注目していたことにふれ、そのアメリカで育まれたジャズは「偉大な世界市民の魂の音楽」と言っています。

逆境を信仰の力で乗り越えてきた二人

ハービー氏がSGIの信仰に出会ったのは32歳、ウェイン氏は40歳のとき。それから間もない1974年に、訪米中の池田先生と最初の出会いをそれぞれ結んでいます。

二人は気心の知れた共演相手であり、最高の友人であるだけでなく、かけがえのない肉親を飛行機事故で失くすという共通のつらい体験を持っています。

ハービー氏は1985年に妹のジーン氏を、ウェイン氏は96年に最愛の妻を不慮の航空機事故で亡くされますが、そうした逆境を信仰の力で乗り越えてきた経緯なども率直に語られています。

世界を代表するジャズメンが師と仰ぐ池田先生と、自身の進行やジャズについて語りつくすてい談集です。

  

【てい談者紹介】 ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)

ジャズ史に輝くサックス奏者。作曲家。1933年生まれ。高校時代にクラリネット、そしてサックスを始める。アート・ブレイキーのバンドに在籍。

1959年、「イントロデューシング・ウェイン・ショーター」でソロデビュー。1964年、マイルス・デイビスのバンドに参加。中心的なメンバーとしてマイルスの黄金時代を支えた。1969年、マイルスのバンドでの「ビッチェズ・ブリュー」、ソロでの「スーパー・ノヴァ」で卓越した音楽性を示す。1970年、「ウェザー・リポート」を結成し、フュージョン界をリードした。

グラミー賞の受賞は9回。1973年SGI入会。SGI芸術部長


【てい談者紹介】 ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)

世界的ジャズピアニスト。作曲家。1940年生まれ。7歳からピアノを始め、11歳の時、シカゴ交響楽団と共演。

1962年、「テイキン・オフ」でソロデビュー。その中の1曲「ウォーターメロン・マン」が大ヒット。1963年から1968年までマイルス・デイビスのバンドに参加。1973年、「ヘッド・ハンターズ」を結成。ジャズ・ファンクとダンス・ミュージックを融合させ、ジャズの新たな地平を切り開く。グラミー賞の受賞は14回。2008年には、ジャズで43年ぶりとなる「最優秀アルバム賞」に輝く。2002年、2003年の「東京JAZZ」では音楽監督を務めた。

1972年SGI入会。SGI芸術部長。

  

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