「『詩人の恋』より」 関西吹奏楽団

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2022年2月27日、神戸文化ホールで開催された関西吹奏楽団第42回定期演奏会から、「詩人の恋」をお届けします。

ロベルト・シューマンが1840年に作曲した、全16曲の連作歌曲集「詩人の恋」から6曲を抜粋し吹奏楽のために編曲されました。

抜粋された曲は以下の通りです。

1.美しい五月に
恋の始まりとドイツの遅い春の訪れである美しい五月を重ね合わせて歌います。

3.バラよ、ユリよ、ハトよ
恋の喜びを抑えきれずに、次から次へと詩句があふれ出てくるような急速な音楽。

6.聖なるラインの流れに
ライン川と、そのほとりにそびえ立つケルン大聖堂の偉容を讃え、聖堂内の聖母マリアの肖像画に恋人の姿を見いだします。

10.あの歌の響きを聴くと
かつて恋人が唄ってくれた歌を悲しく追憶します。

15.昔のおとぎ話より
失恋の苦しみからの現実逃避、もしくは空元気でしょうか。

16.昔のいまわしい歌
恋の体験を棺に収めて葬ろうとする自虐的な歌。その棺に閉じ込めるのは「我が愛」であると歌うシーンの甘美な和声が痛々しさを増幅させます。そしてその後、全てが昇華されたような、原曲では歌を伴わずにピアノのみで奏される長く美しい後奏によって連作歌曲を結びます。

編曲を手掛けた、作曲家の高昌帥氏による指揮での演奏です。

創価学会関西吹奏楽団

昭和46年(1971年)1月に、創価学会関西音楽隊の中央楽団として、「関西吹奏楽団」の名称で発足しました。(愛称は「関吹・カンスイ」)

以来「音楽で人々に勇気と希望を」をモットーとし、数々の著名演奏家・作曲家を招きながら、定期演奏会など幅広く文化・音楽運動を展開しています。

昭和55年(1980年)には全日本吹奏楽コンクールにおいて、音楽隊として初の全国大会「金賞」を受賞。

2022年10月に行われた全国大会でも20度目の「金賞」を受賞し、通算22回の全国大会に出場しています。

また、東日本大震災後の被災地復興支援として2015年より東北各地において4度の「希望の絆」コンサートを開催。楽団員は一般の学生や社会人の男性のみの構成されており、その編成から奏でられる重厚なサウンドを持ち味としています。