「誰もが宝石を秘めている」~池田先生の青春対話 Vol.2~

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池田先生は、青年に限りない期待を寄せ、数々の励ましと人生の指針を送り続けてきました。
その一つ、『青春対話』から「君には絶対に、君だけの使命がある」との励ましを、朗読で紹介します。

  

※書籍『青春対話』より抜粋


すべての人に、自分でなければできない、自分の使命がある。使命がなければ生まれてきません。

世界には、たくさんの山がある。高い山、低い山。

穏やかな万葉の奈良の山もあれば、勇壮な阿蘇がある。壮大な白雪のヒマラヤもあります。それぞれに美しいし、味がある。川も、鮭の故郷となる石狩川もあれば、詩情の千曲川もある。対岸が見えない大黄河があり、アマゾン川がある。その川にしかない魅力がある。

人間も、それぞれの使命があって存在するのです。

君には、君でなければできない、君の使命がある。必ずある。そう確信し、誇りをもってもらいたい。

じっとしていたのではわからない。何でもいい、何かに挑戦することです。その努力の積み重ねのなかから、自然に方向性が決まってくるものです。だから、今、自分がやるべきことは何なのか、それを避けてはいけない。

「目の前の山を登れ」ということです。山に登れば、ともかく足は鍛えられる。鍛えられた分、次のもっと大きい山に挑戦できる。この繰り返しです。

使命は、努力もしないで、いつかだれかが教えてくれるわけではない。自分で見つけるのが根本です。

宝石だって、初めは鉱山の中に埋まっている。掘り出す努力をしなければ埋まったままです。掘り出してからも磨かなければ原石のままです。

諸君は、皆、絶対に宝石をもっている。全員が「宝石を秘めた山」です。それを埋(うず)めたまま一生を終わってはつまらない。

限界まで努力するしかない。勉強でもスポーツでも何でも、限界まで全力疾走して初めて、自分の力が引き出される。

いちばん大切なことは、そうやって「限界まで努力する」習慣を身につけることなのです。

習慣が身についた人は、その後、何をやっても、その習慣を発揮して、必ず頭角を現すものです。自分の天分も光らせることができる。

諸君には、ありとあらゆる世界で、ありとあらゆる分野で活躍してほしい。「活躍」こそ「幸福」の異名です。自分の天分を思うぞんぶんに発揮することです。ありったけの自分を輝かせて生きるのです。それが本当に「生きる」ということです。