ふるえながらでも「一歩前へ出る人」が「勇気ある人」~池田先生の希望対話 Vol.2~

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池田先生は、未来を担う子どもたちに、数々の希望のメッセージを贈ってきました。
その一つが、『希望対話』です。

  

※書籍『希望対話』より抜粋


冒険旅行の勇気、スポーツの勇気など、さまざまな分野で、勇気は見いだせるでしょう。

それ以上に、粘り強く勉強したり、いやな人にも笑顔で接したり、朝、がんばって起きたり、そういう日常生活のなかで、「人間として正しい」道を歩みぬいていく勇気が大切なのです。それは「忍耐する勇気」とも言える。いちばん地味であるけれども、いちばん光り輝く勇気です。

勇気ある人が幸せです。すべてを失ったとしても、勇気さえ残っていれば、いちばん大事なものが残っているのです。

「自分には 勇気がない」と思っている人もいるかもしれない。しかし、そうではない。どんな人の中にも「仏界」――「仏の生命」がある。それは燃えたぎる太陽のような「勇気のかたまり」です。だから、勇気が「ない」のではない。あるのだが「出さない」だけです。勇気は「出す」ものなんです。

日蓮大聖人も「おのおの(一人一人)が獅子王の心を取り出して」(御書一一九〇、通解)と門下を激励されている。

だれだって、勇気を出す時はドキドキするし、恐怖を覚えるのです。「こわくない」のが勇者なのではない。ふるえながらでも「一歩前に出る人」が「勇気ある人」なのです。

勇敢である「かのように」振る舞うことによって、だんだん本当に勇気ある人になっていく面もある。

ともかく「一歩前にでる」“くせ”をつけていってください。

勇気は「力」です。「力」は、体力でも知力でもそうだが、鍛えれば強くなる。使えば使うほど「力」は強くなる。勇気も同じです。小さな勇気を積み重ねていけば、
いつか驚くほど勇敢な自分に変わっていける。

私は言いたい。「勇気を出せ!やってみれば、何でもできるのだ」と。