「三日坊主でもいい 一歩を踏み出そう」~池田先生の希望対話 Vol.3~

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池田先生は、未来を担う子どもたちに、数々の希望のメッセージを贈ってきました。
その一つが、『希望対話』です。

  

※書籍『希望対話』より抜粋


将来 何をすべきか――それは今、わからなくてもいいのです。わからなくて当然かもしれない。

人間は本来、だれでも、「思いっきり活躍できる舞台」を求めている。自分がもっている力を、すっからかんになるまで出しきって生きたい――という本能をもっている。

しかし、見つからない。わからない。あなただけじゃないのです。

私は「目の前の山を登れ!」「目の前の川を渡れ!」と言っておきたい。

「目の前の山」から逃げずに、登っていけば、だんだん大きく視界が開けてくる。遠くまで、見えてくる。自分がやるべき道が、はっきりしてくる。

まず、「できるところ」「手をつけやすいところ」から始めるのがいいんじゃないだろうか。

「最初の一歩」が、勇気がいるのです。「0から1までの距離」は、「1から100までの距離」よりも大きいと 言ってもいい。「千里の道も一歩から」です。大切なのは「一歩」を踏み出すことです。

ともかく、「もう手遅れだ」なんてことはない。「今」始めることだ。

三日坊主でもかまわない。「三日」坊主も、「十回」やれば、「一カ月」やったことになる。一日でも二日でも、やった分だけ、自分が得をする。

自分が「実力」をつけているかどうかです。人と比べて一喜一憂しても、しようがない。

本当の「自信」とは、「あいつよりは自分が上だ」というようなものではない。それは「もっと上」が出てきたら崩れてしまう自信です。そうではなく、「自分は、やるだけのことはやったんだ。『これ以上、やれと言われたって、できない』ところまで、やったんだ」という積み重ねから、真の自信は生まれるのです。

戸田先生が、おっしゃっていたよ。「青年は夢が大きすぎるくらいでいいんだ」と。みんなにも夢をもってほしい。自分らしい「夢」を。

どんな成績なのか、お金持ちなのか、背が高いのかということよりも、心にどんな夢をもっているのか、どんな希望に向かっているのか、そのほうが、よっぽど大切なんです。

そして、夢を育てるものは、努力です。
努力すればするほど、夢は大きくなっていく。
「夢」という生きものは、「努力」という食べ物を食べて大きくなるのです。
「夢」という宮殿は、「努力」という地道な石を重ねて、できあがっていくのです。