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「宗教的信念が変革を可能に」フレッチャー・ハーパー氏(国際環境NGOグリーンフェイス代表)

公開日:

  

グリーンフェイスは「気候変動と環境問題に立ち向かう宗教間の連帯」を使命に掲げる団体です。ハーパー氏は、その運動を長年リードしてきました。
2024年11月に開催される国連気候変動会議(COP29)にあたり、宗教者の使命と創価学会への期待を語りました。

  


宗教団体には不思議な力 特別な力があります。それは、「正しい行いにより得られる喜びとエネルギー」です。

地球を守ることは正しい行いです。再生可能エネルギーをつくり出し、世界中の誰もが生活に必要な電気を利用できるようにすることも、また正しい行いです。清潔な空気と水を保つことも、正しいことです。私たちはその正しさに喜びを感じ、それによって必要な変化を起こすための力が湧いてくるのです。

世界中の経済は、何世紀にもわたって化石燃料に依存してきました。しかし、今こそ変革が必要です。これまでの恩恵に感謝しつつ、新しい未来を築くために努力しなければなりません。

宗教的信念とその喜び、そして湧き上がるエネルギーが、その変革を可能にするのです。(この意味で)宗教団体は、気候危機に取り組む上で極めて重要な役割を担っていると思います。

また、気候変動のような重要かつ大きな変革は、少数の人だけでは成し遂げられません。多くの人の協力が必要です。宗教団体は多くの人々を結び付け、その力を結集して行動することができます。私たちは正しいことを行う力を持っていますが、共に協力することで、その力が最大限発揮されるのです。

日本社会には、世界に提供できる素晴らしいものが数多くあると思います。
日本には、「無駄にしない」「無駄にさせない」という倫理観が根付いています。この考え方こそが、地球を守り、救うことにつながるでしょう。日本社会が前向きで持続可能な未来を築くことに、大きな期待と希望を抱いています。

現在の日本の文化や社会において、創価学会は独自の役割を果たしています。貴会は大きな組織であり、気候変動問題にオープンかつ誠実に取り組むことで、日本全体の精神風土を変えていけるでしょう。それは、政治的、学術的、経済的な影響力にも波及するはずです。

創価学会が気候変動問題に対して真摯にリーダーシップを発揮すれば、日本がこの問題において世界をリードする存在になるための重要な役割を果たすことができると、期待しています。

  

この記事の取り組みは、以下の目標に寄与することを目指しています。

●目標13. 気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。