アマゾンの熱帯雨林を守れ!ーーブラジル・アマゾン創価研究所の取り組み

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アマゾン熱帯雨林とは、ブラジルを中心に7か国にもまたがる世界最大の熱帯雨林のことです。地球上の約10分の1の生物種が生息すると言われる「生命の宝庫」でもあります。

<ブラジル・アマゾンの熱帯雨林>
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林

アマゾン熱帯雨林は、大量の二酸化炭素を吸い込み、そして酸素を供給しているため、「地球の肺」とも呼ばれ、地球そして私たちの生命を守っています。

このアマゾン熱帯雨林の破壊が進行することによって、地球温暖化がさらに加速され、気候に深刻な影響を及ぼす恐れが指摘されています。

大アマゾン川となる起点にアマゾン環境研究センターを設立

<ソリモンエス川とネグロ川が合流する大アマゾン川の起点に同研究センターが設立>
ソリモンエス川とネグロ川が合流する大アマゾン川の起点に同研究センターが設立

“アマゾンを守ることで人類の生存を守る”との池田SGI会長の構想により、1992年にブラジルのアマゾナス州マナウス市に「創価研究所ーアマゾン環境研究センター」が設立されました。

野生の種子から苗木を育て、2万本の植樹に成功

同研究所が取り組んだのは、当初荒れ地として放置されていた敷地を、植林によって森としてよみがえらせることでした。熱帯林は人間の手で再生できる-それを証明するための挑戦でした。

当時、アマゾン在来種の樹木の種子は幻となっていたものが多く、同研究所のスタッフは、ジャングルの奥地にまで足を運んで種子を探しました。

<研究所では60種を超える種子を採取。アマゾン全域に種子を送る“種子銀行”の役割も>
研究所では60種を超える種子を採取。アマゾン全域に種子を送る“種子銀行”の役割も

そして、種子を発芽させて苗木を作り、蓄えたのです。苗木が揃ったら次は植林に進みました。特に、生態系を崩さずに森をよみがえらせる方法を試み、1992年から約2万本の植樹に成功。70%ほどの森を再生させることができたのです。

子どもたちを対象に環境教育にも力をいれる

2001年からは、子どもたちを対象としたセミナーや野外講習を中心とした「環境教育啓発プロジェクト」を実施しています。これまでに、マナウス市の公立学校の児童・生徒2万5千人以上を招いてきました。

  

また、マナウス市と提携し、市内の産科病院で子どもが産まれるごとに苗木を植樹する“生命の種子”プロジェクトや国立アマゾン研究所、アマゾナス連邦大学等と連携した、環境保護のための各種プロジェクトを進めています。

この記事の取り組みは、以下の目標に寄与することを目指しています

●目標4. 質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し生涯学習の機会を促進する

●ターゲット4.7
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

●目標13. 気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するためにの緊急対策を講じる

●ターゲット13.3
気候変動の緩和、適応、影響軽減、および早期警告に関する教育、啓発、人的能力および制度機能を改善する