“世界的指揮者への登竜門”「第19回東京国際音楽コンクール〈指揮〉」をダイジェストで紹介

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世界有数の指揮者コンクールとして、“指揮コン”の愛称で親しまれる民主音楽協会(民音)主催の「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」。
第19回コンクールの本選(後援=外務省、文化庁、東京都、NHK)は、2021年10月3日、新宿区の東京オペラシティコンサートホールで開催され、第1位にジョゼ・ソアーレス氏(ブラジル)が輝きました。

“指揮コン”の淵源

民音による第1回の“指揮コン”が行われたのは1967年。当時の日本では、オペラや交響楽など西洋音楽の公演チケットは高額で、庶民には、なかなか手が出せませんでした。また、“指揮者は海外の巨匠を招くもの。日本人が、そう簡単になれるものじゃない”という考えが一般的でした。そんな“常識”に挑戦するかのように、民音は創立からわずか4年で、アジア初となる指揮者コンクールを開始しました。

そこには、民音創立者・池田大作先生の「民衆の時代だ。芸術は一部の特権階級のための、閉ざされたものでは決してない。人類共通の宝である最高の音楽を、民衆の手に届くものにしたい」との信念が脈打っています。

以来、3年に1度行われ、今や新進気鋭の指揮者が集う世界有数のコンクールとして音楽評論家・関係者をはじめ、国内外のメディアからも注目されています。

これまで、齋藤秀雄氏、朝比奈隆氏、外山雄三氏といった日本を代表する指揮者が審査委員長に就任。現在は尾高忠明氏(NHK交響楽団正指揮者)が務め、組織委員会には、世界的指揮者の小澤征爾氏も名を連ねています。

  

民主音楽協会
池田大作先生の提唱により、1963年10月18日に創立された、音楽などの芸術の交流を推進する音楽文化団体(一般財団法人 民主音楽協会)。創立以来、半世紀にわたり、演奏会事業はじめ、音楽博物館事業、音楽普及事業を幅広く展開し、日本各地に古今東西の音楽、芸術に触れる「文化の広場」を創出している。