美しさ、だけじゃない――「上村松園・松篁・淳之三代展」東京富士美術館で好評開催中(3月13日まで)

公開日:

【動画】近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜 上村松園・松篁・淳之三代展

東京富士美術館(八王子市)の新展示「上村松園・松篁・淳之三代展 近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜」(主催=同美術館)が好評開催中です。(2022年3月13日まで)

新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年2月末から2日間のみの開催となった同名の展覧会を惜しむ声に応え、再び開かれることになりました。

近代随一の女性画家 上村松園

松園(しょうえん)は京都出身で明治・大正・昭和に活躍し、美人画で名をはせました。

男性優位の社会で“女が絵描きになるなんて”等と中傷を受けながらも、持ち前の気骨で力を発揮。

能楽や市井の人々に取材し、気品あふれる女性を描きました。1948年に女性で初めて文化勲章を受章しています。

彼女の息子・松篁(しょうこう)、孫・淳之(あつし)はいずれも花鳥画の大家。写実に裏打ちされた格調高い花や鳥の絵は、松園譲りの洗練された美意識を感じさせます。

近代随一の女性画家と称される上村松園と、松篁・淳之の絵画など112点を並べ、三代に流れ通う“美の系譜”をたどります。

  

案内

会期:2022211日(金)~2022313日(日)

休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館。翌火曜日は振替休館)
開館時間:10:0017:0016:30受付終了)

※入場料などの情報は東京富士美術館のホームページを参照してください。

  

東京富士美術館
「新たな人間主義の芸術の創造、世界の民衆を結ぶ文化交流のため」1983年に池田大作先生によって設立された。日本・東洋・西洋の様々なジャンルの作品約3万点を収蔵している。「世界を語る美術館」をモットーに、世界各国の優れた文化を新しい視点から紹介する、海外文化交流特別展を活発に開催。国内外において文化の相互交流を活発に推進し、豊かな国際交流の輪を広げている。その活動に対して1990年には外務省より「外務大臣表彰」を受彰するなど、世界中から高い評価を受けている。