第173回「広島学講座」 広島平和記念資料館元館長が講演

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第173回「広島学講座」が2017年4月9日、広島池田平和記念会館で開催され、「ヒロシマの願いを世界へ」と題して、広島平和記念資料館・元館長の原田浩氏が講演した。

原田氏は6歳の時、広島駅で両親と被爆。その50年後となる1995年には、市の国際平和担当理事(同資料館兼務)として、原爆ドームの世界遺産登録などに尽力した。

原田氏は講演で、約14万人が犠牲となった原爆の悲劇を語り、「亡くなった人の上を歩いて逃げた」と悲惨な体験を伝えた。

そして「被爆体験を語れる最後の世代が、悲惨な体験を次世代にどう継承するかが緊要の課題であり、その意味でも創価学会が出版した被爆証言集は非常に重要である」と述べた。

また、これまでの創価学会の平和運動の足跡に敬意を表し、「『ヒロシマの悲惨な体験を、決して繰り返してはならない』という強い願いを、世界に発信して欲しい」と期待を寄せた。