広島・福山で「被爆体験を聞く会」を開催

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2018年夏、広島女性平和委員会主催の「被爆体験を聞く会」が福山市と広島市で開催された。

7月29日には、第7回「福山空襲・被爆体験を聞く会」が福山文化会館(広島県福山市)で開催され、被爆体験伝承者の船井真奈美さんが「きのこ雲の下の真実」と題して講演。被爆者から聞いた当時の様子を、スライドを使って話した。

また、船井さんの娘の木奈美さんが登壇。第20代高校生平和大使として、軍縮会議が開かれたスイスでの活動を報告した。

8月6日には、第15回「被爆体験を聞く会」が広島池田平和記念会館(広島市東区)で開催され、被爆者で壁面七宝作家の田中稔子さんが講演した。

田中さんは6歳の時に爆心地から約2.3㎞の広島市牛田地区で被爆。七宝作品に平和へのメッセージを込めて、これまで世界80カ国をまわり、交流を広げてきた。

「世界に目を向け、1人でも多く、仲の良い友人を持ってほしい。その友人の顔を思い浮かべれば、戦争や核兵器なんていらないという思いになり、その思いが社会を動かしていく」と、若い世代に期待を寄せた。