第78回「長崎平和学講座」を開催

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長崎平和学講座が2017年9月18日、長崎平和会館で行われた。

マーシャル諸島共和国のトム・D・キジナー駐日大使が「マーシャル諸島共和国と平和の精神」をテーマに講演。大使は冒頭、長崎と広島、同国をはじめ、核による全ての犠牲者に黙とうをささげた。

同国の領域は、1946年(昭和21年)から58年(同33年)まで、アメリカによる核実験場として利用されてきた。水爆や高性能の核爆弾が使用され、その回数は67回にも及んだ。飛散した核物質の影響で、多くの人が健康を害し、今なお苦しんでいる事実を紹介。

「核兵器がもたらす〝痛み〟を共有する長崎とマーシャルの人々が協力し、核のない世界を」と望んだ。

講演に先立ち、一行は爆心地公園を訪れ献花。翌日には、長崎原爆資料館と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪問し、中村館長・智多館長の案内で館内を見学した。