ローマクラブとイギリスSGIが人間革命を巡るセミナー

公開日:

世界的なシンクタンクであるローマクラブとイギリスSGI(創価学会インタナショナル)などが主催するセミナーが2024年8月27日、オンラインで開かれた。

これは先日発足したローマクラブと創価学会の協働プロジェクトの一環。クラブ創設者のアウレリオ・ペッチェイ博士と池田先生が対談集『21世紀への警鐘』などで呼びかけた「人間革命」の意義と実践を議論した。

SGIのハラップ欧州共同議長が『21世紀への警鐘』を、ローマクラブのカルロス・アルバレス事務局長は、『限界なき学習――ローマ・クラブ第6レポート』について概説。次いで、同クラブ前共同会長のマンペラ・ランペレ氏が発言した。

氏はアパルトヘイト(人種隔離)政策下の南アフリカで黒人の人権と尊厳を守る「黒人意識運動」に尽力した経験を述懐し、社会の抑圧から自分たちの意識を解放する上で立ち返ったのは生命の尊厳性に対する哲学であったと言及。その視点に立てば、人類は誰もが支え合い、“関係性の網”の中で生きている意識に立つことができると述べた。さらに、今の時代に必要となっているのは、生命尊厳の意識に基づく人類の連帯、そして人間革命であるとし、その波動を青年が起こしてほしいと期待を寄せた。
 
その後、イギリスSGI青年部による体験発表などが行われた。