2025.05.16
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アフリカ24カ国から1000人が集い希望総会を開催
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SGI発足50周年記念の総会
池田大作先生の会長就任65周年の「5・3」を祝い、「アフリカ希望総会」が2025年5月3日(現地時間)、西アフリカ・トーゴの首都ロメで盛大に開催された。これにはアフリカ24カ国から約1000人のメンバーが参加。前日にフランスからトーゴ入りした谷川SGI(創価学会インタナショナル)理事長ら訪問団が出席した。体験発表や幹部あいさつがもたれた第1部に続いて、第2部では「ミニ文化祭」が行われた。
「21世紀はアフリカの世紀」の展望から65年 友を励まし続けた師に捧ぐ地涌の誓い
池田先生が「21世紀は、アフリカの世紀になる」と述べてから今年で65年。師はその日を遠望し、アフリカの友を見守り続けた。その確信のままに、今、大地から踊り出た地涌の菩薩たちが、世界広布の先頭に立つ気概に満ちて船出した。
総会はトーゴのアクパジ青年部長、サチ男子部長、ババ女子部長の開会の言葉で幕を開けた。3人が順にマイクを持つ。池田先生が会長就任後の1960年10月に、初の海外指導に赴いたことなどを詩情豊かにうたう。
「旅の夜明け。池田先生は32歳で平和の旗を掲げた。彼は旅をして、人々に希望の種をまいた。若者に、女性に、忘れられた人に。 彼の武器は言葉! 彼の鎧は慈悲!」
「彼は、どの指導者よりも、アフリカの地を愛している。彼は私たちの中に21世紀のリーダーを見た!」
3人の語気は、徐々に強まった。
「私たちが踏み出す一歩一歩が、先生の人生を宣揚する。私たちの行動は、全て平和の道に置かれる礎石! 私たちは今日、誓う。人々のため、子どもたちのため、この道を歩み続けることを!」
厳かな言葉に、賛同の拍手が起こる。開幕から会場のボルテージは最高潮に達した。
同国SGIのアボゾ理事長が歓迎のあいさつに立ち、遠来の友をねぎらった。
次いで、オダリ東アフリカ顧問、ディコンゲ中部アフリカ顧問があいさつ。2人は、“わが地域こそアフリカ広布の先駆なり!”との気概で決意を述べた。
アフリカは多様性にあふれた大陸である。言語は2000、民族は3000ともいわれ、モザイク模様の社会を成す。いにしえの歴史や知恵を伝える口承文学など、精神文化も豊かだ。口承の伝統ゆえか、青年リーダーの口からも、次々と、流れるように御書の一節が出てくる。
各地域の同志は、まるで“善の拡大”を競うかのように、広布前進に挑んでいる。
続いて、トーゴのクポド書記が活動報告を行った。幼少期、家庭の経済苦に社会の政情不安が重なり、逃げるように隣国へ。困窮のどん底を味わった。家族が重い病にも襲われた。それらを不屈の信心で乗り越え、後継の青年たちの励ましに全力を傾ける様子を語った。
コートジボワール、ベナン、ガーナ、トーゴの代表が、「青年部宣言」を力強く、リズミカルに読み上げる。アフリカ全土の兄弟姉妹と共に、“一つのアフリカ”として、言葉ではなく行動で、仏法を広めゆくことを約し合った。
イダ・ボドスSGI副理事長があいさつに立った。
トーゴ広布の草創期から妙法流布に尽くしてきた“アフリカ広布の母”である。産婦人科医としても、社会から厚い信頼が寄せられる。誰もが「マダム・イダ(イダさん)」と親しみを込めて呼ぶ。
1984年、イダさんら20人がトーゴ初の座談会を開催。翌年に地区が結成され、今年で40周年となる。
イダさんは、広布史に刻む総会を祖国で行うことができたことに感謝の意を表し、「池田先生の期待を胸に、一人一人が自身の成長を遂げながら、希望と平和、人間の尊厳が脈打つアフリカの世紀のパイオニアとなりましょう」と訴えた。
谷川SGI理事長は本格的な「アフリカの世紀」の開幕を告げる総会の実現を心から祝福。御書や先生の指導を紹介し、全員が、今この時にアフリカの大地を広布の舞台として選んで生まれ合わせた尊い存在であると語った。重ねて、善根を積んできた地涌の菩薩は、あえて願って苦悩の世に生まれてくるとの法理に触れつつ、「自分の立てた誓願ゆえの悩みであるならば、絶対に乗り越えられないはずがない」との先生の言葉を確認。この大確信を胸にアフリカ広布の新時代を共々に開こうと語った。
第2部の「ミニ文化祭」では、心を潤す歌、同志を鼓舞するダンスが、にぎやかに披露された。

