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琉球新報社と共催 「沖縄戦の絵」展 那覇市の同社で30日まで

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終戦80年 平和の心を次代へ

  

「沖縄戦の絵」展。本島南部の絵には海岸まで住民が追い詰められたシーンがあり、北部の絵には山中を逃げる場面があるなど地域ごとに特徴がある。来場者は惨状が描かれた一枚一枚を真剣に見入っていた(琉球新報本社で)


「終戦80年『沖縄戦の絵』展」(主催=沖縄創価学会、共催=琉球新報社)が2025年6月13日、那覇市の琉球新報本社で開幕した。
 
創価学会沖縄青年部が体験者に呼びかけ収集した「沖縄戦の絵」は、“住民の視点”で描かれ、単なる記録ではなく、死と隣り合わせの日々の記憶と不戦への強い願いが込められている。
 
「沖縄戦の絵」はこれまで、県内の小・中学校などで平和学習に活用されてきた。「自分たちが住む地域で起きた沖縄戦の絵を見たい」との声を受け、10の地域に分類されている。同展では、全地域の「沖縄戦の絵」273枚を紹介している。
 
開幕式では沖縄総県の山口青年部長、安田総県長、琉球新報社の普久原均社長があいさつ。沖縄国際大学の石原昌家名誉教授は「絵の中には体験者が孫に語り、孫が描いたものもある。このような継承の方法もあるのかと創価学会の平和運動から学びました。この絵を全国の方々に見てほしい」と語った。
 
展示は、30日(月)まで。
開館時間は午前10時から午後6時まで。
入場無料。
なお「沖縄戦の絵」は、県内の小・中学校44校でも展示されている。

  

「沖縄戦の絵」展の開幕式から