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長島愛生園の山本園長が岡山で講演――「ハンセン病と人権学習」

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「総岡山青年文化講座」(総岡山青年部主催)が2025年6月15日、岡山文化会館で開催され、国立療養所「長島愛生園」の山本園長が「ハンセン病と人権学習~今、青年に伝えたい思い~」と題して講演した。

瀬戸内海の長島にある同園は、全国13カ所の国立ハンセン病療養所の第1号として、1930年に発足した。

ハンセン病を巡っては、かつての隔離政策が廃止された今も、有形無形の偏見・差別が残る。山本園長は、先ごろ新型コロナの感染者や医療従事者に対して偏見・差別が寄せられたことに言及し、ハンセン病を巡る人権侵害の教訓が生かされなかったと指摘。「誰もが差別されない共生社会のために、皆さんとより良い日本を築きたい」と語った。

聴講者からは「自分たちの子どもに正しい知識を伝えたい」などの声が寄せられた。