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イタリア青年部総会 ミラノ池田平和文化会館と全土を結んで

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イタリア青年部総会の参加者が、歓喜と決意に満ちて記念のカメラに(ミラノ池田平和文化会館で)


イタリア創価学会の青年部総会が2025年8月3日(現地時間)、ミラノ池田平和文化会館で開催された。これには、梁島SGI(創価学会インタナショナル)男子部長、大串同女子部長ら欧州青年訪問団が参加。本会場に約650人のメンバーや友人が集い、会合の模様は全国に同時中継された。

  

イタリア青年部の総会(同)


総会では、代表2人が体験発表した。欧州青年訪問団の安部副男子部長は、信心への確信を深めた折伏の体験を語った。
 
――ある日の深夜、友人から連絡が届いた。駆け付けると友人は、過去に家庭内暴力を受け、失業も繰り返し、家族との関係も断たれ、極限の状況にあった。

  

寄り添い、励ます中で、友人は御本尊を受持。心の病と向き合いながら題目根本に地道な治療を続け、やがて社会復帰を果たした。借金を完済し、今では安定した職に就き、自立した生活を築いている。


創価家族の励ましに救われたという友との歩みを通して、安部さん自身も、かけがえのない友情と仏法への確信を深めたと述べた。
 
続いて登壇したイタリアのアレッシア・トラマさんは、信心する両親のもとで育ち、16歳で兄と共に入会。学生時代は他者と自分を比較し、劣等感に苦しんだが、“他者を尊敬し、模範とする大切さ”を教える池田先生の指導に出合い、人生が前向きに変わった。
 
その後、最愛の父を亡くし深い悲しみを経験するが、“父の分まで生き抜こう”と決意。核軍縮をテーマに修士論文を書き、大学院修了後は「センツァトミカ(核兵器はいらない)」の事務局員に。
 
2023年に国連本部で行われた、核兵器禁止条約の第2回締約国会議において、「センツァトミカ」を代表して声明を読み上げた。また、真心の対話を重ねる中で、弟も晴れて創価家族の一員になった喜びを語った。

  

核兵器廃絶運動「センツァトミカ」の展示も(同)

  

環境展示「生の継承」に真剣なまなざしを向ける青年たち(同)


トークセッションでは、訪問団の梁島SGI男子部長、大串同女子部長、イタリアのチプリアーニ青年部長、ルッリ男子部長、フェラーリオ女子部長が登壇。「無力感をどう乗り越えるか」「現代の社会課題を仏法はどう捉え、いかに解決へ導くか」など、平和構築に向けた多岐にわたるテーマについて、活発に意見を交わした。
 
大串SGI女子部長は、SGIユースが参画した「未来アクションフェス」などの取り組みを紹介。梁島同男子部長は、仏法の生命尊厳の哲学と創価三代会長の平和行動に言及し、危機を乗り越え、新たな価値を創造していく信念の青年が今、求められていると力強く語った。各登壇者が発言を終えるたび、会場は共感の拍手に包まれた。
 
イタリアのアプレア会長が、友の前進をたたえた。
 
またこの日、核兵器廃絶をテーマにした展示や、SDGs(持続可能な開発目標)に関するワークショップも実施された。

  

総会後の会館敷地内にはSDGsをテーマにしたブースが点在し、友情の語らいの輪が広がった(同)