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メキシコ、ドイツで核兵器核兵器なき世界への連帯」展

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SGI(創価学会インタナショナル)とICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が共同制作した「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展が、2025年8月、メキシコとドイツで行われ、反響をよんだ。同展は、核兵器の問題点を、安全保障のみならず、人権、環境、経済、ジェンダーなどの観点から指摘。人類の生存のため、核兵器廃絶に向けた連帯を訴えている。

  

メキシコ・アナワク大学北キャンパスで来賓が開幕式のテープカットに臨む(8月7日)


メキシコの首都メキシコ市近郊のアナワク大学では8月7日(現地時間、以下同)から29日まで開催された。

メキシコでは、創価の平和行動への共感が大きく広がっている。

首都メキシコ市には、世界に先駆けて中南米を非核兵器地帯と宣言した「トラテロルコ条約」と、第2代会長・戸田城聖先生による「原水爆禁止宣言」を顕彰する銘板が設置されている。また、本年1月には戸田先生の生誕日を前に、アルフォンソ・ガルシア・ロブレス外交協会から、SGIの平和建設への功績をたたえ、「平和と核廃絶功労メダル」が贈られた。

メキシコの同志は長年にわたって“核兵器廃絶展”を大学などで実施。今回で50回目の開催となった。

開幕式(8月7日)では、同大学のホセ・ロドリゴ・ポソン・ロペス副学長があいさつ。OPANAL(ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約機構)のフラビオ・ロベルト・ボンサニニ事務局長、同外交協会のラファエル・メディナ・マルティネス会長も出席した。

メキシコ創価学会のオルダス理事長が、人類の平和構築への決意を語った。

  

ドイツ・ヴッパータール市内で開かれた「核兵器なき世界への連帯」展(8月10日)。展示の様子はドイツ国内の公共放送や地元紙でも報じられた


一方、ドイツの同展は8月6日から14日まで、同国北西部のヴッパータール市内の会場で開かれた。

6日の開幕式では、ウヴェ・シュナイデヴィント市長のビデオメッセージが上映され、ドイツのファン・クライフ婦人部長、ヴィッケンディック青年部長が戸田先生の原水爆禁止宣言と、学会の核兵器廃絶運動を紹介。自分自身を変革する勇気を持つことが、核兵器のない世界を可能にすると強調した。

次いで、ICANドイツで理事を務めるヒュベルトゥス・ゾンターク氏が講演を行い、被爆者の記憶を風化させず後世に継承していく重要性を語った。

8日には同会場で医療、メディア、社会福祉の専門家によるパネルディスカッションが行われた。

  

地元市民らが参加したドイツ展の開幕式。有志による平和への願いを込めた合唱も披露された(8月6日、ヴッパータール市内で)