このページの本文へ移動

本文ここから

アメリカ・池田国際対話センターで「世界市民セミナー」

公開日:

人類的課題に挑む“人間性の醸成”巡り議論

  

ボストン大学のマッカーティ博士(前列右から3人目)ら、「世界市民セミナー」の参加者が笑顔で(ケンブリッジ市の池田国際対話センターで)


池田国際対話センターの「世界市民セミナー」が2026年6月20日(現地時間)、米マサチューセッツ州ケンブリッジ市の同センターで開かれた。池田大作先生の著作などを学び、議論を重ねながら、世界市民の思想について深めるものである。
 
今回は、ボストン大学のジェームズ・マッカーティ博士、デポール大学のジェイソン・グーラー博士と共に、ハーバード大学などに学ぶ博士課程の学生が参加した。
 
セミナーでは、池田先生が1996年に米コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで行った講演「『世界市民』教育への一考察」や、南アフリカの人権活動家であるデズモンド・ツツ元大主教の著述などを題材に、人類的課題に挑む“人間性の醸成”などを巡り議論を交わした。
 
冒頭、同センターのマー所長があいさつ。本年が池田先生の米コロンビア大学での講演から30周年に当たることに触れつつ、世界市民の三要件として同講演で掲げられた「智慧・勇気・慈悲」こそ、憎しみや対立を乗り越える上で大切であると強調。こうした資質は誰の生命にも本来備わっているとし、その力を開花させゆくことにこそ、平和と共生の社会を築く出発点があると、先生の言葉を通して訴えた。

  

人類的課題に挑む“人間性の醸成”等を巡り、活発な議論を交わした池田国際対話センターの「世界市民セミナー」


続いて、グーラー博士が、池田先生の生涯や対話の実践などを通して「人間革命」の理念を紹介。マッカーティ博士は、人間革命の思想に共感を示しつつ、人間とは完成された存在ではなく、他者との関わりの中で、より豊かな人間性を育んでいく存在であると指摘した。
 
ディスカッションでは、英語の「human(人間)」と「humane(思いやり深い)」という言葉の響き合いにも着目し、真に人間らしくあるとは、より思いやりの深い存在になることではないかとの意見が出た。また、人間らしさとは、分断や排他性にあらがい、共生や連帯へ向かう歩みの中に見いだされる、との声も上がった。
 
参加者からは、どれほど優れた社会や政治の仕組みをつくっても、それを動かす人間が思いやりを欠いていれば、十分に機能しないとの指摘も。人と人とのつながりの中でこそ、智慧や勇気、慈悲は育まれていくことなど、活発に意見が交換された。