自然との対話 池田大作写真展

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池田大作先生の写真文化への貢献を描く。
1970年ごろ、1台のカメラを手にしたことをきっかけに、写真を撮り始めた池田先生。
美しい満月や桜、雲、夕焼けなど、主に自然風景を対象に撮影された写真は、国内はもちろん、世界各地で展示され、好評を広げてきた。

※本記事は、動画の内容を抜粋し記事にしたものです。

池田先生と写真との出会い

「絵画は言葉をもたぬ詩である」と言った詩人がいる。

池田名誉会長は語る。

  

私は、写真もまた、言葉をもたない、敏活にして、厳しい、現実の中の美しい詩であると思っている。


名誉会長と写真との出会いは1970年頃。
過労が重なり、体調を崩した際に、ある人から気分転換にと贈られたのが、一台のカメラであった。

  

私は、御礼に、そのカメラで撮った写真をお贈りしようと、少しずつ撮影を始めたのである。


北海道の南西部に位置する大沼。
1971年6月。名誉会長は大沼に滞在していた。
湖畔の夜道を走る車に乗っていた際、ある美しい光景に出くわす。

雲の切れめから、大きな、大きな丸い月が皓々と輝いていた。湖面に反射する、無数の金波銀波。

「今だ!この瞬間しかない!」
夢中でシャッターを切った。

この時の心境をこうつづっている。

  

この美しき瞬間を永遠にとどめたかった。この写真が上手に撮れていたら、同志に贈りたいと思った。


この日以来、機会があれば月の写真を撮った。
月から始まった撮影対象は、やがて自然界へと広がっていく。
「大自然がもたらす束の間の美の感動を、友と分かち合いたい。」との思いで。

レンズを通して自然と対話

名誉会長は、一見なんの変哲もない自然の風景の中に美を感じ、シャッターを切る。
誰もが見過ごしがちな空間にカメラを向けることもある。

フランスの大芸術家、ロダンは達観している。
「要するに、美は到るところにあります。美がわれわれの眼に背くのではなくて、われわれの眼が美を認めそこなうのです。」

道ばたや空き地に、静かに、しかし自分らしく咲く小花も見逃さない。
路傍の小石や一枚の草の葉にも生命を見出し、レンズを通して自然と対話する。

  

写真は、心で撮るものです。心の感性が豊かならば、自然の豊かさもとらえられると思う。かけがえのない一瞬、また一瞬に、生命が敏感に反応し、呼応して、シャッターを押す。ありのままの自然の美しさと、気取らず飾らず繕わず、無作の対話を、ただ誠実に織りなしていくことだ。


写真に対する名誉会長の思いである。

初めての写真展

1982年4月、「平和と文化を写す」と題して、初めての写真展が行われた。

この写真展には、20世紀を代表するフランスの美術史家であるルネ・ユイグ氏も鑑賞に訪れた。
6年後の1988年には、自身が館長を務めるフランス・パリのジャックマール・アンドレ美術館で、海外初の「池田大作写真展」を開催。

「大事な写真だから、全部、私がやる」
写真の選定から展示の配列に至るまで、ユイグ氏自身が陣頭指揮を執った。

ユイグ氏は名誉会長の写真をこう評している。

私が思うに、池田氏のポエムは口で詠まれた詩であり、写真は眼で詠まれた詩である。


以来、写真展は、「自然との対話」写真展の名で、世界各地で行われるようになった。

名誉会長は語る。

  

まことに汗顔の至りであるが、プロではない私の写真が、多くの写真愛好家の方々に自信と希望を広げ、少しでも文化の親善につながればと願っている。


1枚1枚が語りかけてくるような名誉会長の写真は、来場者の心に感動を与え、反響を呼び続けている。

民族や国境を超えて、世界を文化の懸け橋で結ぶ、百花繚乱の写真群。

  

この日、この時、この一瞬にしか存在しない価値があり、美がある。それが写真の命ではないだろうか。

  

  

池田大作先生の足跡