男女学生部の平和意識調査 結果を発表

公開日:

全国の学生世代2533人が回答

  

「学生平和意識調査」についての展示を見学する学生部員(12月16日、東京戸田記念講堂で)

  

男女学生部による「学生平和意識調査」の集計結果が発表された。これは2023年8月6日から9月17日まで実施されたもので、全国の学生世代2533人から回答を得た。

同調査では、「戦争の歴史認識および継承」や「核兵器への認識」等についての設問を用意し、昨年行われた「学生平和意識調査」の結果との比較分析も行った。

「広島、長崎に原爆が投下された日はいつか知っていますか」との設問では、正しく答えられた人の割合は広島が75%、長崎が73%で昨年よりも増加。一方、今年の調査で新たに追加した「グローバル・ヒバクシャ(世界の核被害者)」に関する設問では、「知っている」と答えた割合は全体の22%となった。

監修を務めた広島平和研究所の大芝亮所長が講評を寄せた。

大芝所長は「グローバル・ヒバクシャ」の設問について、「広島や長崎の原爆に関する認知度と比べて、グローバル・ヒバクシャが社会に広く知られていないことが改めて分かりました。世界のさまざまな場所で、核の被害に苦しんでいる人がいることについて、改めて力を入れて発信することが重要です」と語った。