「欧州・アフリカ合同広布会議」を開催 欧州34カ国・アフリカ9カ国が参加

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「ワン・ワールド! ウィズ・センセイ!(世界は一つ! 池田先生と共に!)」――平和の世紀へ誓いの船出を開始した欧州・アフリカの友。民族や言語などの差異を超えて、心一つに人類の宿命転換へ挑みゆくことを約し合った(フランクフルト池田平和文化会館で)

  

欧州・アフリカ合同広布会議が2024年5月11日午後(現地時間)、ドイツのフランクフルト池田平和文化会館で開催された。これには、原田会長、永石女性部長、清水SGI(創価学会インタナショナル)事務総局長ら欧州訪問団が、欧州34カ国の260人、アフリカ9カ国の19人と共に参加。有意義に語らい、異体同心の前進を誓い合った。

  

平和の世紀を共に――ワン・ワールド! ウィズ・センセイ!(世界は一つ! 池田先生と共に!)

  

席上、欧州・アフリカの青年の代表によって、「青年の誓い」が読み上げられた。
 
「池田先生をわが心に、私たちが触発の源となり、両大陸の宿命を変え、紛争の歴史に終止符を打つ行動の模範となりゆくことを決意します」
 
「『アフリカは一つ! 先生と共に!』『欧州は一つ! 先生と共に!』『世界は一つ! 先生と共に!』」
 
力強い言葉に、参加者はスタンディングオベーション(総立ちの拍手)で応えた。共に笑顔で歓声を送る欧州とアフリカの同志たち。そこには、差異を超えた万人平等・人間尊敬の心が光っていた。

  

意気高く開かれた「欧州・アフリカ合同広布会議」。ある欧州の友は「世界の友と題目を力強く唱え、人類の宿命転換の実現を誓い合いました」と(フランクフルト池田平和文化会館で)

  

欧州とアフリカ。その歴史は常々、「明」と「暗」で語られる。
 
19世紀ごろ、アフリカは植民地化が進み、土地は分割された。その範囲はエチオピアを除き、大陸全土に及ぶ。アフリカの国境の多くが真っすぐに区切られているのは、その頃、緯度や経度をもとに境界線が引かれたからである。
 
20世紀の半ばには、アフリカの国が次々と独立。池田大作先生は、独立間もないアフリカ諸国の青年リーダーの雄姿を目にし、「21世紀はアフリカの世紀になる」と語った。

  

我らの祈りで、勇気の対話で、人類の宿命転換を

  

今もなお、欧州との関係には複雑な感情が残されているが、貿易や文化的な側面での強い結びつきもある。
 
かつて、今回と同じように、アフリカの同志を招き、欧州の地で合同の集いが行われたことがあった。それは1987年6月。フランスのパリ会館で開かれた第1回「SGI欧州アフリカ諸国会議」である。
 
32カ国の友が集ったこの会議には、池田先生が出席し、席上、参加者全員が賛同して、平和のための宣言が採択された。
 
先生はスピーチの中で、学会組織の重要性を語るとともに、集った一人一人が妙法流布の流れを生み出す源の存在であり、広布を誓い合って使命の国土に生まれた“地涌の勇者”であると強調。確かな広布の軌跡と平和の砦を築きながら、所願満足の人生を飾っていこうと呼びかけた。
 
21世紀の現在でも、国際社会で紛争が止むことはない。地球規模の諸課題の解決へ、依然として険しい道が続いている。
 
人類の重大な分岐点に立つ中にあって、歴史的宿命を共有する欧州とアフリカの同志が、共に生命尊厳の哲学を掲げ、師の理想の実現に進む――その意味が、今ほど輝きを増す時はない。

御書には「一人を手本として一切衆生平等」(新714・全564)と。仏法では人間の中に等しく仏性を見る。生命は尊厳であり、人間は平等であると説く。
 
その精神を広げ、不戦と平和の世界を築きゆく確固たる連帯をつくることが、創価学会の使命である。
 
妙法を持った欧州とアフリカの同志が、平和創出へ手を携えて進む姿こそ、人類の希望となるに違いない。

  

創価家族の連帯こそ人類の希望! 参加者が笑顔と歓喜に満ちて(同会館で)

  

欧州、アフリカでは、同志の強き祈りと不屈の実践によって、広布が着実に伸展している。
 
欧州にあっては、このたびの会議の舞台となったドイツで昨年、同国SGIが、本部のあるヘッセン州の政府から、公法上の宗教法人格である「公法社団法人」に認可され、ドイツ創価学会として新出発した。
 
この資格は、国家からの自立性、教団の永続性が保障されるとともに、学校での宗教教育や幼稚園の運営など、ドイツ全土で多様な権利が認められるもの。4年半にわたる州政府の厳正な審査を経て決定され、同国の仏教団体としてドイツ創価学会が初の認可となった。
 
一方、アフリカでは、各地で求道の熱誠をみなぎらせながら教学運動を推進。昨年には、同大陸の国の半数以上に当たる28カ国で教学実力試験が行われた。
 
また、コートジボワールでは新会館の建設を目指し、強き団結で前進する。新宝城は、アフリカ最大級の規模となる予定である。

  

音楽界で活躍する同志らによる記念演奏(同会館で)

  

合同広布会議では、プリチャード欧州共同議長、ハラップ同共同議長が、広宣流布と世界平和へ新たな決意で出発しようと力説した。

ベナール欧州青年委員会共同委員長(フランス)、モリタ同共同委員長(ベルギー)、マリアナ青年部長(ベナン)、パトリック男子部長(コンゴ民主共和国)が登壇し、「青年の誓い」を発表。イダSGI副会長が、アフリカから平和を開きゆく決意を述べた。
 
永石女性部長は、異体同心の団結で、永遠に師弟不二の前進をと励ました。
 
原田会長は、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇との会見の様子に触れつつ、学会創立100周年を目前に控えた今、学会は世界宗教へ飛躍する歴史的な時を迎えていると強調。「良き市民」として良識豊かに信頼を広げ、師が理想とした平和と幸福の世紀を弟子の手で切り開いていこうと呼びかけた。

  

欧州SGIの愛唱歌「Sun Rises In My Heart(私の心に太陽は昇る)」を歌い上げる欧州の同志ら(フランクフルト市内で)

  

アフリカの友が、生命から湧き出る歓喜を歌声に託して(同市内で)