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元IAEAのラウフ氏が講演 核の脅威に終止符を 行動の連帯を若者から

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元IAEA(国際原子力機関)検証・安全保障政策課長のタリク・ラウフ氏による講演会が2025年2月10日、東京・新宿区の戸田記念国際会館で開催された。
 
氏は核兵器を巡る緊張が高まる国際情勢を踏まえ、広島、長崎の被爆から80年の今なお、核兵器がもたらす深刻な被害は十分に理解されていないと指摘。気候変動や食糧危機等、人類が共通して直面する危機からの安全を核兵器は保障しないと述べ、軍事的安全保障ではなく人間の安全保障の視座に立つべきだと強調した。日本原水爆被害者団体協議会へのノーベル平和賞授賞を機に核問題に世界の注目が寄せられる今こそ、核の脅威に終止符を打つための行動を若い世代から起こしてほしいと訴えた。