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舞劇「朱鷺」の東京公演 中国の呉駐日大使と原田会長が会見

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32カ国の大使らが鑑賞


2025年、民主音楽協会(民音)と中国の文化交流は50周年を迎える。日本と中国の友好の象徴であるトキを題材に、中国人民対外友好協会、上海歌舞団、民音などが共同制作した舞劇「朱鷺」。その東京公演が2025年3月12日の昼と夜、上野の東京文化会館で開催された。夜の公演には、中国の呉江浩駐日大使夫妻をはじめ32カ国の大使・大使館関係者、民音最高顧問の原田会長らが訪れ、鑑賞した。

  

舞劇「朱鷺」の東京公演。セリフのない、舞踊と音楽、舞台美術を駆使した優美なステージが多くの観衆を魅了した(東京文化会館で)


かつてトキは日本各地に広く生息していたが、20世紀に入ると乱獲や環境破壊などにより、絶滅の危機に陥った。その後、中国から2羽のトキが日本に贈られ、繁殖に成功。両国の相互協力で見事によみがえった。そこには友誼の心と共に、かけがえのない生命を守ろうとする慈愛の心が輝いている。
 
舞劇「朱鷺」は、古代から現代に至る時間軸の中で物語が展開される。社会と環境の変化に影響を受けながらも、時空を超えて心の交流を交わす人間と朱鷺。共生を願って生きる姿を、舞台全体を使いながら大胆に、時に静けさがただよう繊細な舞も組み合わせて表現する。
 
公演では、中国の古典的な身体表現やバレエなどを融合した流麗な舞踊、物語の世界へと引き込む美しい音楽が披露され、会場は深い感動とともに盛大な拍手に包まれた。
 
幕間には、呉大使夫妻らと原田会長、谷川主任副会長が会見。大使は今回の招へいに御礼を述べつつ、さらなる文化交流を望んだ。