2025.06.13
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インドの英字紙への池田先生の寄稿文がフィリピンの中学教科書に掲載
公開日:
紛争解決へ「内省」の大切さ訴える
フィリピンの大手教育出版社「アビバ出版社」が発刊した中学生用の英語教科書に、池田大作先生のエッセーが課題文として掲載された。これは、2022年、インド最大の日刊英字紙「タイムズ・オブ・インディア」に池田先生が寄稿したものである。

池田先生は、太平洋戦争で日本軍が侵略し、残虐な爪痕を残したフィリピンにおいて、教育交流を重視してきた。かつて先生は、“平和の象徴たる教育交流をフィリピンと結ぶことは、先師・牧口常三郎先生と恩師・戸田城聖先生から託された悲願”と強調。創価大学は現在、同国の9大学と交流協定を結んでいる。
こうした教育への貢献などをたたえる27の名誉学術称号が、フィリピン大学(1991年)をはじめ、同国の大学から池田先生に贈られている。
今回、教科書に掲載されたエッセーは「タイムズ・オブ・インディア」2022年10月29日付に「『内省』という名の心の音叉」とのタイトルで載った寄稿文。
教科書の作成に携わった同出版社の担当者は“この寄稿は学習者に対して、平和の文化というテーマをより深く認識させ、内省と行動を促すものだと感じました。著者の率直な表現と、世界に平和の文化を築こうとする真摯な訴えは、心に深く響きました”と述べ、掲載を決めたという。

寄稿の中で池田先生は、世界各地で紛争が続いている状況に言及し、解決の突破口となるのは、紛争によって苦しんでいる人々に目を向け、平和を築くための連帯を広げることにあると訴えた。
また、古代インドで水の確保を巡る部族間の衝突が起こった際、釈尊が、対立の構図に注目するのではなく、相手の集団も“自分たちと同じ苦しみ”に直面していることに目を向けるよう諭したエピソードに言及。国は違っても、家族を亡くす悲しみは同じであり、紛争による苦しみを取り除くための打開策を、国際社会を含めて真摯に模索することが大切であると述べた。
さらに、人間には他者の苦しみに思いをはせることができる「内省」という心の音叉があり、他の人々と心を結ぶ「対話」という橋があるとつづり、“排他的で暴力的な行為を許さない市民の連帯”を堅固にする努力を、あらゆる差異を超えて社会全体で押し上げていくことが重要であると呼びかけている。
この寄稿は、教科書内の「説得力のある文章の分析」の章の中で紹介されており、“紛争を解決するために、作者が提案していることは?”等の設問も設けられている。
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