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米・池田国際対話センターで「世界市民セミナー」

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「希望」や「価値創造」巡り多角的に議論

  

ハーバード大学教育大学院のマッカーシー博士(後列右から2人目)ら、セミナーの参加者が笑顔で(21日、池田国際対話センターで)


池田国際対話センターの「世界市民セミナー」が2025年6月21日(現地時間)、米マサチューセッツ州ケンブリッジ市の同センターで開かれた。
 
池田大作先生の著作等を学び、議論を重ねながら、世界市民の思想について深めるもの。今回は、デポール大学池田大作教育研究所のジェイソン・グーラー所長、ハーバード大学教育大学院のティモシー・マッカーシー博士と共に、ハーバード大学やマサチューセッツ大学ボストン校等の博士課程に学ぶ学生が参加した。
 
冒頭、池田国際対話センターのマー所長があいさつ。分野や所属の垣根を越えた研究者らの連携を促し、共に現代社会の倫理的課題に取り組む同センターの使命と歩みを紹介。人類が直面する諸問題に言及しつつ、同苦の心を育むことや、対話で差異を乗り越えること、生命尊厳の思想を時代精神として打ち立てていくことの重要性を池田先生の言葉を通して訴えた。
 
セミナーでは、池田先生の2014年の平和提言などを題材に、「希望」や「価値創造」を、真の幸福や社会的レジリエンス(困難を乗り越える力)、持続可能な国際社会を築く鍵であると捉える池田先生の思想に焦点が当てられた。

  

「平和」や「希望」を巡り、学識者と学生が活発な議論を交わした池田国際対話センターの「世界市民セミナー」。参加した学生は全員、初めて池田先生の哲学を掘り下げた(同)


ディスカッションでは、「激動の時代において内面的な安定や寛容性をどう保つか」「困難な時代だからこそ見いだせる新たな可能性とは何か」等のテーマについて、多角的な視点から意見が出された。
 
参加者からは、「人間革命」の思想に象徴されるように、内なる変革を通じて他者にも広がる勇気と希望が、困難を乗り越える力となること、そして、分断や憎悪がまん延する今こそ、こうした視点が新たな未来を開く手がかりになるといった声が寄せられた。
 
マッカーシー博士は、私たちには“どんな人間でありたいか”“どのように自らの命を使って生きるか”という選択肢が与えられていると強調。池田先生の思想と言葉は、そのような問いと真摯に向き合うための前向きな力を与えてくれると述べた。