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東京国際指揮者コンクールの入賞デビューコンサート 民音が主催

公開日:

37カ国・地域の291人から選ばれた上位3人がNHK交響楽団と共演

  

民音の「入賞デビューコンサート」。気迫と情熱を込めてタクトを振るミハイリディス氏(東京・港区のサントリーホールで)

東京のサントリーホール

民主音楽協会(民音)主催の「東京国際指揮者コンクール2024」の「入賞デビューコンサート」が2025年7月10日、東京・港区のサントリーホールで開かれ、音楽評論家をはじめ、25カ国の大使・大使館関係者など、多数の聴衆が詰め掛けた。
 
1967年にスタートして以来、3年に1度行われてきた同コンクールは今回で20回目となった。歴代入賞者は世界の楽壇の第一線で活躍するなど、今や“世界的指揮者への登竜門”として名高い。
 
この日、晴れの舞台に立ったのは、書類・映像審査、昨年の予選・本選を経て37カ国・地域291人から上位3位に入賞した3人だ。3人は自ら選曲し、第1位のコルニリオス・ミハイリディス氏(ギリシャ)はブラームス作曲「交響曲第1番 ハ短調」、第2位のライリー・コート=ウッド氏(イギリス)はガーシュイン作曲「パリのアメリカ人」、第3位の吉﨑理乃氏(日本)はストラビンスキー作曲・バレエ組曲「火の鳥」に飛翔への決意を託し、国内屈指のオーケストラ・NHK交響楽団を指揮した。
 
タクトの一振り一振りに合わせて紡がれた迫力のサウンドに、聴衆は惜しみない拍手を送った。
 
公演後、今回のコンクールの審査委員長を務めた尾高氏は語った。「それぞれが個性と持ち味を生かし、豊かな表現力を見せていました。今後の成長に大いに期待しています」