2025.08.24
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長崎で被爆者の肖像展、東京でIPPNW共同会長の講演会――IPPNWの世界大会に合わせ学会が諸行事
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核廃絶へ市民の連帯を

核兵器を巡る脅威の打開へ、草の根の連帯を誓う行事が2025年9月28日、長崎と東京で行われた。
被爆80年の本年、ノーベル平和賞受賞団体「IPPNW(核戦争防止国際医師会議)」の世界大会が来月、長崎で開かれる。大会に合わせ、「被爆者の肖像――80年の記憶」展が同大会の会場となる長崎市の出島メッセ長崎で始まった。
同展はSGI(創価学会インタナショナル)が主催し、芸術を通して核兵器廃絶を呼びかけるイギリスの団体「8万人の声(80000 Voices)」が制作、肖像写真は写真家のパトリック・ボイド氏が撮影した。
開幕式には、撮影に協力した被爆者らも出席。来賓を代表して長崎市の鈴木市長が「被爆者の苦悩と、核兵器廃絶を目指す深い決意が伝わる有意義な展示」と述べた。
長崎県被爆者手帳友の会の朝長会長は、写真の表情に被爆者の“80年の物語”を感じると語り、核廃絶に向けて市民の結束を高める機会にと期待を寄せた。三浦長崎総県長があいさつした。
展示会は10月5日(日)まで。
入場無料。
開館時間は午前10時~午後8時(入館は同7時半まで)。
IPPNWのカルロス・ウマーニャ共同会長の講演会(主催=創価学会平和委員会)は、東京・新宿区の戸田記念国際会館で。
共同会長は核兵器があまりに危険で莫大な費用を要する実用性のない兵器と断じつつ、それが存在し続けている事実が象徴するのは“力こそ正義”との理念が今なお国際社会でまかり通っている現実であると指摘した。さらに、奴隷制廃止などの歴史をひもとき、核を廃絶するには“核兵器には価値がない”との共通認識を広げる必要があると強調。核をなくす挑戦は地球上に生きる私たち一人一人の戦いであり、市民の声が増すことで規範は形成されていくと述べ、核兵器は絶対悪であるとの思潮を広げていこうと呼びかけた。

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