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「長崎平和学講座」を原爆資料館で ICANのパーク事務局長が講演

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ICANのパーク事務局長を講師に行われた長崎平和学講座(長崎市の長崎原爆資料館で)


創価学会長崎平和委員会が主催する「長崎平和学講座」が2025年10月1日、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)事務局長のメリッサ・パーク氏を講師に、長崎市の長崎原爆資料館で開催された。
 
三浦長崎総県長のあいさつに続き、パーク氏が講演した。
 
氏は広島、長崎への原爆投下が第2次世界大戦を終結させるために必要だったとの言説に疑問を呈し、むしろ一般市民を対象とした実験であり、東西冷戦に発展する事態を招いたと指摘。さらに、その後の核開発競争が世界各地で核被害者を生んできたことに触れ、一部の国々が主張する“核による抑止の力が世界の安全を守る”という主張は、核被害者たちが証言するように「危険なうそ」であると強く糾弾した。
 
また、核兵器が存在している限り使用される可能性は常にあり、誰もが犠牲者になりうるからこそ、一人一人に行動を起こす権利と義務があると言及。世界は今、破滅の道への岐路に立っているが、人類には他者や地球を尊重する社会を創造していく力が備わっていると述べ、核なき世界を思い描きながら、核兵器禁止条約によってそれを実現していこうと訴えた。