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ブルガリアのジュロヴァ博士と池田先生の対談集『大いなる人間復興への目覚め』が完成

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完成した『大いなる人間復興への目覚め』


東欧屈指の芸術史家であるアクシニア・D・ジュロヴァ博士と池田大作先生の2冊目の対談集『大いなる人間復興への目覚め』が完成した。東洋哲学研究所(東哲)から明年1月8日に発売される(発行日は1月2日)。本書で池田先生の対談集は80点目を数える。

ジュロヴァ博士は、ブルガリア科学アカデミーの会員で、同国の名門・ソフィア大学の教授である。同国を代表する歴史学者・文化研究者として、国際的に高い評価を受ける。

1981年5月、池田先生はブルガリアを初訪問し、ソフィア大学から名誉博士号が授与された。その際に行われた講演「東西融合の緑野を求めて」を聴講していた一人がジュロヴァ博士だった。

翌82年4月、先生と博士は日本で初会見。以来、2人は40年以上にわたり深い信頼関係を結んできた。1999年、両者の最初の対談集『美しき獅子の魂』が出版され、翌2000年には、ブルガリア語版が発刊。両国で大きな反響を呼んだ。

2012年に博士から提案があり開始された往復書簡による対談は、東哲の学術誌『東洋学術研究』(第56巻第1号、第2号、17年)に掲載。その内容が、今回完成した『大いなる人間復興への目覚め』に収められている(20年には先に、同対談の内容をブルガリア語で収録した対談集『人間を守るために』が発刊されている)。

  

笑顔で語り合う池田先生ご夫妻とジュロヴァ博士。先生と博士は4度会見し、人類の諸問題解決のための対話を重ねた(2006年3月、東京・創価大学で)


対談は、「『対話の扉』を開けよ」「ヨーロッパの多様性と一体性」「宗教間対話を今こそ」「魂の開花へ――信仰、芸術、教育」の4章からなり、いにしえから文明の十字路として栄えたブルガリアの歴史や文化、西洋と東洋で共通する精神性、カトリックと仏教、文明間・宗教間対話の意義、女性の役割などについて縦横に語り合っている。また、本書は池田先生のソフィア大学での記念講演やブルガリアに関するスピーチ、メッセージを収録。読者の理解を深めるための語句解説、詳細な年表なども掲載されている。

ジュロヴァ博士は日本語版に寄せた発刊の辞で「この対談集は、『私たちが自身と調和し、そして人々と私たちの共同の家である地球との間に均衡を取り戻す』ための希望の表れです」と記した。

2人の珠玉の文明間対話は、平和への新たな地平を切り開く羅針盤となろう。

東洋哲学研究所刊。1980円(税込み)。全国の書店で購入・注文可能。聖教ブックストアでも受け付け中。

  

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