2026.04.22
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戸田平和研究所と南太平洋フィジーの大学が共同編集した学術書「パシフィカの関係的視座から見る気候変動」が出版
公開日:
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戸田記念国際平和研究所と、南太平洋フィジー共和国のパシフィカ・コミュニティーズ大学(PCU)の共同編集による学術書『パシフィカの関係的視座から見る気候変動』(仮訳)が、PCU出版から出版された。
戸田平和研究所では「現実に苦しんでいる民衆の声を聞き、民衆の側に立つ」との理念のもと、海面上昇の影響が深刻なオセアニア(大洋州)地域における気候変動の研究を推進してきた。
研究所の創立者・池田大作先生はかつて訴えた。「グローバルな課題といっても、一人一人の生命と生活と尊厳が脅かされている状況にこそ、真っ先に目を向ける必要がある」
同地域は異常気象だけでなく海面上昇による土地の水没の脅威に直面している。たとえ他の島などに移住して“物理的な安全”が確保できたとしても、自分の島で暮らすことで得てきた“安心感”は失われる――同研究所では、そうした人々の痛みを踏まえた研究に取り組んでいる。
今回出版された学術書は、PCUのウポル・ルマ・バアイ学長、戸田平和研究所のフォルカー・ベーゲ名誉上級研究員、キャロル・ファルボトコ主任研究員ら5人が共同編集したもの。太平洋地域内外の14人の研究者の論考や、同地域の作家6人の詩を収録している。
気候変動研究における西洋主導の支配的な言説を見直すとともに、太平洋地域に根付く、人と土地、海などの環境要素が相互に関わり合う中で築かれる「調和」を基軸とした視点が、世界の環境課題を考察する上で大きな役割を担うことなどを論じている。
首都スバで出版記念のイベント ランブカ首相ら各界の来賓が出席
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同書の出版記念のイベントが2026年4月28日(現地時間)、フィジーの首都スバで開催され、シティベニ・ランブカ首相が出席。首相は戸田平和研究所をはじめ各団体の尽力をたたえつつ、同書が気候変動問題の解決の一助になることに期待を寄せた。
本年の国連気候変動枠組み条約第31回締約国会議(COP31)の準備会合が太平洋地域の島しょ国で開催予定となっている。同地域における研究成果を収めた同書は、反響を呼ぶことになろう。

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