写真―永遠なる瞬間「CAPA&CAPA」写真展の開催

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兵士が撃たれた瞬間を捉えたといわれる「崩れ落ちる兵士」で知られる報道写真家のロバート・キャパ(アンドレ・フリードマン、1913-1954)。

彼は、スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦など、戦争の最前線で写真を撮り続け、戦争の悪を訴えました。

ロバート・キャパの弟で、写真家のコーネル・キャパ氏と池田先生は、1989年から3度にわたり対談。写真文化について語り合ってきました。

池田大作先生とコーネル・キャパ氏との交流

  

  

コーネル・キャパ氏
兄は35ミリのレンズを使っていました。だから、かなり近づかないと、兄のような気迫のこもった写真は撮れません。大きな勇気が必要でした。兄は、そういう男でした。

  

池田大作先生
わびしさ、悲しさ、苦しさ、哀れさ――戦争裁判を百日続けるよりも、鮮やかに戦争の悪を裁き、訴えています。百万の言葉に勝る証言です。

  

池田大作先生
ある「瞬間」の生命に、「永遠」が凝縮しています。写真とは、その「永遠なる瞬間」をとらえ、表現する芸術ではないでしょうか。その意味で、写真家は単なる記録者ではない。何より、人間性の真摯な追及者だと思います。

  

コーネル・キャパ氏
「写真」の追求は、「人生」の追求と完全に重なるものです。

  

世界初のキャパ兄弟展が実現

  

池田先生は、キャパ兄弟展を提案。1990年、ICP(国際写真センター)、東京富士美術館の共催で、世界初のキャパ兄弟展「CAPA&CAPA」写真展が、実現しました。ロバート・キャパが、死の直前まで使用し、ラストの1枚を撮影した「最後のカメラ(NikonS)」は、コーネル氏から、友情を込めて、東京富士美術館へ寄贈されています。

  

コーネル・キャパ氏

戦争写真家ロバート・キャパの実弟。国際写真センター(ICP)の創立館長。1918年、ハンガリー生まれ。医師を志すが、兄やアンリ・カルティエ・ブレッソンらに触発され写真の道へ。37年にニューヨークへ渡り、「ライフ」誌の専属カメラマンに。兄の死後、兄が創設した写真家集団「マグナム」に参加。74年、報道写真の専門美術館と、写真家を育成する学校を備えたICPを設立。館長に就任して基礎を築いた。