日蓮大聖人御聖誕から800年 原田会長の談話

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2021年2月16日、日蓮大聖人が1222年(貞応元年)2月16日に御聖誕されてから、数えで800年となったことを記念して、原田会長は談話を発表した。

<原田会長の談話>

日蓮大聖人御聖誕800年を、全国・全世界の同志と共に、「一閻浮提広宣流布」の厳然たる実証をもって、心より慶祝申し上げます。

釈尊に始まる仏教は、大乗仏教の真髄である法華経において、一切衆生を救う教えとして示されました。そして、末法の御本仏・日蓮大聖人は、法華経の肝心であり、根本の法である南無妙法蓮華経を未来永遠にわたる人類救済の法として確立され、世界広宣流布をご遺命されました。

|学会こそ仏教正統の世界広宣流布の教団

創価学会は、この人間主義の仏法の系譜を継ぎ、現代に妙法を弘通してまいりました。世界192カ国・地域に地涌の連帯が広がっている事実こそ、学会が仏意仏勅の仏教正統の教団たる証左であります。

なぜ、これほどまでの弘通を成し遂げられたのか。それは、創価の三代会長が「大聖人直結」「御書根本」を貫いてきたからにほかなりません。

戦時中、軍部政府の思想統制に抗して投獄され、獄中で殉教なされた初代・牧口常三郎先生。

戦後の荒野に一人立たれ、1952年4月28日、立宗700年の記念事業として学会版『御書全集』を発刊された第2代・戸田城聖先生。

この先師・恩師の後を継ぎ、「御書根本」「実践の教学」を通して御本仏の精神を現代に蘇らせたのが第3代・池田大作先生です。

池田先生は、若き日より御書を心肝に染めて自身を奮い立たせ、御書講義を通して幾度も広布の突破口を開かれました。会長就任5カ月後の1960年10月には世界平和旅を開始。行く先々で御書の一節を拝して、一人一人に渾身の励ましを送ってこられました。

いかに素晴らしい教えも難しい言葉では伝わらない。難解な仏法哲理を、誰にでも分かるように、各国の文化の違いを超えて理解できるように――御書を根幹とした池田先生のご指導は、慈悲の発露であり、智慧の結晶であり、人間性の光であります。

|慶祝の意義を込め本年11月18日に池田先生監修の「新版御書」を発刊

その中で手を打ってこられたのが、御書の各国語への翻訳事業です。もとより、日興上人は「本朝の聖語も広宣の日は亦仮字を訳して梵震に通ず可し」(御書1613ページ)と、大聖人の御書を翻訳して世界に弘通していくことを展望されておりました。

世界広布の伸展の中で着々と進められてきた御書の翻訳により、1999年に英訳御書が発刊。現在、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語など10言語以上で刊行されています。
さらに、ウェブサイト「創価学会 日蓮仏法ライブラリー」では、「御書」を英語、スペイン語、フランス語で公開しています。

学会が世界宗教として根本とすべき聖典を明確に示すとともに、全世界のあらゆる人々が閲覧可能な環境を整備してまいりました。

本年11月18日には、池田先生に監修いただき、御聖誕800年の慶祝の意義を込めた、新版の御書全集を発刊する予定です。

池田先生はつづられました。
「人間の『尊厳』と『平等』と『自由』を打ち立てた、この日蓮大聖人の仏法こそ、21世紀の未来を照らし、世界に普遍なる幸の大光を放つ、全人類の平和のための世界宗教にほかならない」(小説『新・人間革命』第1巻「旭日」の章)

これからも学会は「御書根本」を堅持しながら、混迷の時代を照らし晴らす希望の大哲学を一人また一人と伝え弘め、「立正安国」即「世界平和」の大道を開いてまいります。