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ニュージーランドSGIが大学・研究機関と共催で「平和シンポジウム」「子ども絵画展」を開催

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2022年8月6日、ニュージーランドSGI(創価学会インタナショナル)とオタゴ大学国立平和紛争研究所(NCPACS)が共催した平和シンポジウムが、オークランド工科大学で開催された。

また、核兵器廃絶への願いを込めた子どもたちの作品を展示する「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」も同日、同大学で開幕し、9日まで行われた。

平和シンポジウムの様子
平和シンポジウムの様子


平和シンポジウムは「不確実な時代における平和構想」をテーマに行われた。

オークランド工科大学で研究に従事していたアンドリュー・コッドリング博士が進行役を務め、平和活動に取り組む青年の代表が、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢の社会的影響などについて語り合った。

続いて、NCPACSの創設者で、戸田記念国際平和研究所所長のケビン・クレメンツ博士が講演した。

博士はNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議や核兵器禁止条約の締約国会議を軸に、各国が核兵器廃絶を具体的に推進する重要性に言及。戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」を紹介し、核兵器の正当化という生命軽視の思想に立ち向かう必要性が一層高まっていると訴えた。

その後、ニュージーランドと太平洋の平和の展望を巡ってパネルディスカッションを。NCPACSのジェニー・テ・パー・ダニエル博士を司会に、同国の太平洋諸島民族省の研究員であるマラカイ・コロアマタンギ博士、作家のアナヘラ・ギルデア氏、オタゴ大学准教授のスンヨン・リー博士が意見を交わした。

「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」の様子
「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」の様子


「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」は、ニュージーランドSGIが各地の自治体などと2015年から毎年開催してきたもので、「トゥマナコ」とは、先住民マオリの言葉で「希望」を意味する。

子どもたちはワークショップに参加し、平和な世界に思いを巡らせ、作品を制作してきた。今回は、78の学校から233作品が寄せられた。

開幕式では、絵画に取り組んだ代表が決意を発表した。エイミー・セオさんは「若い世代が積極的に声を上げ、希望の未来を開きたい」と。ルッセル・リーさん、マーク・タンさんは、被爆体験を知り衝撃を受けたと述べ、「紛争をなくし、美しい世界を残せるよう精いっぱい頑張ります」と誓った。

アルバニー高校のクレア・アモス校長は「絵画展は平和を築く決意を深める素晴らしい機会です。池田大作博士の“平和は今の自分の行動から始まる”との言葉を胸に挑戦を続けてほしい」と訴えた。

同国SGIのマ理事長があいさつした。

"子ども絵画展"を鑑賞する人々
"子ども絵画展"を鑑賞する人々