SGI国連事務所と池田国際対話センターが主催 10・24「国連デー」にセミナー

公開日:

池田先生のSGI提言発表40回を記念

  

国連デーに合わせてオンラインで開催されたセミナー(2022年10月24日)

  

SGI(創価学会インタナショナル)国連事務所とアメリカ・池田国際対話センターが主催するセミナー「大いなる希望の創造と平和の文化の構築」が、「国連デー」に当たる2022年10月24日(アメリカ東部時間)、オンラインで開催された。池田大作先生の1・26「SGIの日」記念提言が、今年で通算40回を数えたことを記念するもの。これには世界36カ国から約400人が参加。元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ博士が基調講演を行い、4人の識者が「対話セッション」を実施した。

チョウドリ元国連事務次長が基調講演 4人の識者が発言

池田先生は1983年から毎年、記念提言を発表。時宜に適った平和構想を国際社会に提案し、国連改革の道筋などを具体的に示してきた。
 
チョウドリ博士はセミナーで、池田博士の提言には人間の可能性を信じ抜く哲学が脈打ち、危機の時代の今こそ、人類の希望になると語った。さらに博士は「平和の文化の創造」「女性の役割と貢献」「国連改革の推進」「地球文明の根幹としての人間主義」という4点から、先生の提言の重要性について言及。池田博士ほど継続的に国連の支援と強化を訴えてきた指導者はいないと述べた。
 
続いて各界の識者による対話セッションが行われた。
 
核兵器廃絶を訴える運動「センツァトミカ(核兵器はいらない)」のユースコーディネーターを務める、イタリアのアリーチェ・フェラリオ氏が、同運動の概要を紹介。提言につづられた“本当の敵は核兵器そのものではなく、兵器使用を正当化する思想である”との哲理を多くの人に伝えていきたいと語った。
 
米ニューヨーク州立大学教授のナムラタ・シャルマ博士は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成や人類的課題の解決に向けた、各国の協調と世界市民教育の必要性などを強調した。
 
OHCHR(国連人権高等弁務官事務所)の准プログラムオフィサーを務めるポリーナ・タンディオーノ氏が、人権の理念は一人一人の日常生活の中で生かされてこそ意味があると指摘し、人権教育こそ平和の文化を推進するための重要な基盤になると力説した。
 
コスタリカの国連平和大学元教授で、カナダ・アルバータ大学名誉教授のトウ・スウィーヒン博士は、池田博士の提言はあらゆる側面から平和構築への方途を示しているとし、平和教育においては、軍縮や差別、貧困など多面的な問題への関心を育むことが重要であると論じた。