コスタリカでAI兵器巡る国際会議 学会代表が出席

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3日間の会議には世界各地から市民社会の代表が参加(サンホセ市内で)


「デジタルによる非人間化」に関する問題をテーマにした会議が2023年2月20日から22日(現地時間)にかけて、SGI(創価学会インタナショナル)も参画する国際ネットワーク「ストップ・キラーロボット」が主催し、コスタリカの首都サンホセで行われた。

AI(人工知能)が自動で物事の意思決定を行う技術の導入は、作業効率を高める一方、人間が持つ差別的傾向などをAIが学習し、不公平や差別を助長する決定を行う懸念がある。また、一部で開発が進む「自律型致死兵器システム(LAWS)」は、有意な人間の関与なしにAIが敵を識別して攻撃するもので、人間の生死を左右する判断を自動化することから、「デジタルによる非人間化」がもたらす深刻な問題といえる。

会議では、自律型兵器が誤作動を起こした際の責任の所在の問題や自律型兵器が人間の生命を奪うことを看過しないとの倫理観を確立する必要性、法的規制に向けた展望等について議論が交わされた。

2月21日には分科会が行われ、山下SGI平和運動局プログラム・コーディネーターが、日本における若い世代へのAI兵器・自律型兵器に関する取り組みを紹介。平和・軍縮教育の重要性を訴えた。